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イラン・イスラエル紛争で浮き彫りになる北朝鮮“悪の枢軸”四角関係

アサ芸Biz

 イランが4月13日~14日にかけて行ったイスラエルへの大規模攻撃。これを受け米メディアは、イスラエル軍が19日、イラン中部のイスファハンにある空軍基地周辺に3発のミサイルを発射、核施設を防護する防空レーダー施設を破壊したと報じた。

 米メディアの取材に対し、米政府高官は「イスラエルとしては事態を悪化させる意図はなく、攻撃能力をイランに示すことが目的だったようだ」としているが、とはいえ一歩間違えれば多くの死傷者が出た可能性は否定できず、依然、一触即発の状況が続いている。

 そんな中、13日のイランによるイスラエル空襲で使用された弾道ミサイルの一部が、北朝鮮製スカッドやノドンミサイル系だった可能性が高いとして、改めて「北朝鮮―イラン」の武器コネクションに注目が集まっている。軍事ジャーナリストの話。

「これは米国の元国務次官補代理が『ボイス・オブ・アメリカ』のインタビューに答えたものですが、イランは1987年からすでに北朝鮮のスカッドB型とC型、ノドンミサイルの技術を仕入れており、2019年に米国防情報局が公表した報告書でも、イラン製弾道ミサイル『シャハブ3』は北朝鮮の中距離弾道ミサイル『ノドン』の元になっている。また『ホラムシャハル』も北朝鮮の中距離弾『ムスダン』の技術をもとに製造されたことが明らかになっています。近年はロシアとの武器取引ばかりがクローズアップされる北朝鮮ですが、直接取引は減ったものの、イランには北朝鮮製部品の在庫が大量に残されているとされますから、それらが使用されている可能性は大きいでしょうね」

 北朝鮮にとってイランは“反米の同志”であり、昨年には国交樹立30周年を迎えた数少ない友好国のひとつ。イラン・イラク戦争の際には、イランを支持した北朝鮮が大量の武器を供給したが、これに激怒したイラクのサダム・フセイン大統領が北朝鮮と断交を宣言。以降、イランと北朝鮮とは長きにわたり友好関係を築いてきた。

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「1989年にはイラン最高指導者であるハメネイ師が大統領として訪朝し、金日成主席と会談を行う一方、北朝鮮側も2012年になり、当時金正恩政権のナンバー2だった金永南氏が初めてイランを訪問。5年後には大勢の軍事顧問団を率いてのイラン訪問が実現したことはよく知られる話です」(同)

 その後、18年に行われた正恩氏と米トランプ大統領との首脳会談により、一時は両国の関係が悪化したとも伝えられていたが、こと軍事面に関しては有効関係が継続していたようだ。

イスラエル軍がハマスから回収した地雷や対戦車榴弾発射機、ドローンなどの一部に北朝鮮製部品が使われていたことは既に明らかになっていますが、そのハマスを全面的に支援し武器弾薬を提供してきたのが、レバノンの武装組織ヒズボラ。そして、ヒズボラが発足したのはイスラエルがレバノンに侵攻した1982年。この時イランが膨大な資金と武器弾薬、そして1000人を超える自国の兵士を投入し、この組織の原型を作ったわけです。そんなヒズボラがイスラエル軍による侵攻を受け、地下トンネルにおけるゲリラ作戦で迎撃、勝利したのは2006年のことですが、この地下トンネル構築に技術提供、物資協力したもの北朝鮮なんです。つまり北朝鮮とイラン、ヒズボラ、ハマスとの関係は、80年代から切っても切れないものだということです」(同)

 いやはや、紛争の裏には悪の枢軸、北朝鮮ありということか…。

灯倫太郎

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