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『光る君へ』塩野瑛久の一条天皇はハマり役にもほどがある 神々しくミステリアスなオーラ

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『光る君へ』写真提供=NHK

 NHK大河ドラマ『光る君へ』の第15回「おごれる者たち」では、成長した一条天皇を演じる塩野瑛久が登場。その華麗な姿がSNSでも話題となった。端正な顔立ちでかわいらしい柊木陽太からのバトンタッチも自然で、定子役の高畑充希とのツーショットは幻想的で絵画のように美しい。

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 子役からのバトンタッチといえば、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で坂口健太郎演じる金剛(北条泰時)が成長して登場したときの激変ぶりを思い出す大河ドラマファンも多く、「成長著しい一条天皇」というワードも躍った。

 ちなみに、本作の一条天皇役はオーディションによって決まったという。平安時代の天皇の装束をこんなにも雅に着こなせる役者がいるだろうか。そして、神々しいまでにミステリアスな横顔で龍笛を吹けるなんて、ハマっているにもほどがある。

 塩野は、スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)立風館ソウジ・キョウリュウグリーン役、映画『HIGH&LOW THE WORST』シリーズの小田島有剣役など、さまざまな役柄をこなしてきた。

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 そんな塩野の多彩な出演作の仲でも、ドラマ『かしましめし』(テレビ東京系)の雨海英治役が印象に残っている人も多いのではないだろうか。小田千春役の前田敦子、中村聖子役の成海璃子と3人で、それぞれ仕事や恋愛に悩みながら「おうちごはん」を囲み、一緒に生活しながらそれぞれに少しずつ進んでいく物語。

 塩野がおいしそうに綺麗にごはんを食べるので、観るだけでお腹は空いてしまうが、3人のやりとりが軽やかで、不思議と悩みも軽減しているような……。塩野の自然体の表情や細やかな演技も好評で、最終回にはドラマ続編を望む声も多く寄せられた。

 これから演じていく一条天皇についても、塩野の繊細な演技が期待される。7歳で即位して、音楽や文芸にも才能を発揮しながらも、権力争いからはどうしても逃れられない立場日ある一条天皇。どう受け止め、愛する定子を守ろうとするのか。

 ききょう改め清少納言(ファーストサマーウイカ)が初めて定子と会った登華殿に一条天皇も姿を見せていた。定子と仲睦まじく見つめ合い、涼やかな笑顔を見せる一条天皇。清少納言でなくても、心ときめくような素敵な空間である。一条天皇と定子の世界の始まりと終わりを考えると、より尊い貴重な瞬間を垣間見ている気がする。

 そういえば、左大臣家の猫・小麻呂が姿を見せなくなったが、一条天皇は愛猫家でかなり有名だ。清少納言の『枕草子』にも一条天皇がかわいがっている猫の記述があり、藤原実資(秋山竜次)の『小右記』にも内裏で生まれて一条天皇が大切にしている猫のことが書かれている。麗しき一条天皇と定子と猫……心を潤すような存在が必要な日曜日の夜に、絶品の描写がこれから訪れてくれそうだ。

(文=池沢奈々見)

 
   

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