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『名探偵コナン』またしてもシリーズ最高の出足 名実ともに日本のトップコンテンツに

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『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』©2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 4月第2週の動員ランキングは、劇場版『名探偵コナン』シリーズの27作目、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がオープニング3日間で動員227万4000人、興収33億5200万円という圧倒的な成績で初登場1位に。シリーズ最高の興収138.8億円を記録した昨年公開の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』との同期間の興収比は106.5%で、2作連続でシリーズ歴代記録の更新も十分にあり得る情勢となっている。

参考:いよいよ『コナン』旋風到来、風前の灯火の『オッペンハイマー』IMAX興行

 コロナ禍のため公開が1年延期となった2020年を除いて特にこの10年間、『名探偵コナン』シリーズは年間興行ランキングでも常に上位に入り、2021年は年間2位、2022年は年間4位、そして昨年は年間2位と、いつ年間トップに立ってもおかしくないポジションをキープしてきた。逆に言うと、ずっとその年を代表するヒット作(昨年は『THE FIRST SLAM DUNK』)に隠れながら、そのコンスタント性と持続可能性において影のトップコンテンツであり続けてきた。

 しかし、さすがに今作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の勢いからすると、今後年内によほど大事件的なメガヒット作(その可能性があるのは国内のアニメーション作品だけだろう)が現れない限り、年間トップは不可避といったところ。しかも、それは今年だけの話ではなく、現在の世代を超えた強固なファンベースや、入場者プレゼントに頼らない「健全」な興行形態をふまえると、シリーズが存続する限り続いていくことになるだろう。

 『名探偵コナン』シリーズの興味深い点は、北米での公開実績はなく、ヨーロッパでの公開国も限定的(前作はフランスとドイツで公開)ではあるものの、アジアと中東の地域では既に人気を確立しているところ。とりわけ中国での人気は高く、BRICS時代における日本発人気コンテンツとしても、今後ますますその存在感を高めていくに違いない。

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(文=宇野維正)

 
   

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