15日、「イチケン」(登録者数39万人)が自身の公式X(旧ツイッター)を更新。ある実験映像の動画を公開しました。
白い煙とともに
電子工作を手がけたり、あるいは分解する動画を投稿するなどして、電気工学の楽しさを教えている人気YouTuber、イチケン。電化製品の解説も行って注意喚起もしています。そんなイチケンが公開したのが、USBケーブルに100A流したときの実験映像。
結束バンドで丸められたUSBケーブルにスマホを通じて100Aを流すと、その直後、白い煙がもうもうとあがったのです。ケーブルを裏返してみると、その熱で若干、焦げていることがわかりました。丸まったケーブルが焦げている見た目は、まるでバーベキューの玉ねぎのようです。
12日、あるユーザーが転載した映像が、翌日までに表示回数2500万回を超えるなど話題になりました。元動画は4年前に投稿されたもので、スマホやパソコン用の充電ケーブルを一瞬にして丸められる便利アイテムが紹介されていました。
賢すぎる、全ケーブルがこうなってほしい pic.twitter.com/soVYQC3WOk
— ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) August 22, 2020
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転載されたポストは現在は削除されていますが、イチケンは、そんな束ねたUSBケーブルに、いかに危険が潜んでいるかを警告するために実証したのでしょうか。いずれにしても、コードやケーブルを隙間なく束ねると、密接している部分に熱がこもり、発火の可能性があるのです。ふだんの生活で私たちが100Aという大きな電流を使うことはまずないことから、今回は実験のためといえそうですが、いずれにしてもコードを真っすぐ伸ばして使うことの重要性を教えてくれます。
工事現場で使うケーブルも要注意
イチケンは動画を投稿した同じく15日、こんなメッセージもポスト(旧ツイート)しています。
束ねたUSBケーブルに大電流を流すのはやっぱ危ないですね。
皆さんもスマホを充電する時は気をつけてください。
さらに、
イベントや工事現場などで使うケーブルリール(電工ドラム)なども束ねたままで常時15A使うと同じ状況になるのでご注意ください。
全巻の場合でも5A程度まで流せますが、 使用者が知らない間にどこからか負荷が接続される場合もあるので、電線は全部出して使ったほうが安全でしょう。
コメント欄には「もうUSBケーブルを使って車充電するのやめます」「2Aで溶けたことがある」「8の字巻でも燃えるか気になります」といった声が寄せられています。
USBケーブルに100A流したときの実験映像です。 pic.twitter.com/MWwvIzcmrN
— イチケン (@ichiken_make) April 15, 2024