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パリ五輪アジア最終予選突破のキーマン、絶好調の”町田コンビ”平河&藤尾を直撃!

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代表歴の浅い平河に対し、大岩ジャパンの常連でもある藤尾は、2年前にU-23アジア杯を経験済み(日本はU-21代表が出場)。同大会では準決勝で地元ウズベキスタンに敗れ、3位で大会を終えるなどアジアで戦う厳しさを痛感している。

「(ベスト8で敗退した年明けの)A代表のアジア杯を見ても、アジアの戦いは簡単じゃない。そういう中で勝ち上がって出場権を手にするためには、やっぱり僕を含めたFW陣が点を取らないと……。逆に取れなければ苦しくなるし、少ないチャンスを決め切れるようにいい準備をして臨みたい」(藤尾)

世代別代表の経験も豊富な藤尾に国際試合を戦う際に心がけていることを聞くと、「やられる前にやること」とはっきり口にした。

「グループリーグで対戦する中国もUAEも韓国もバチバチに来るはず。相手にケガをさせるとかじゃないですけど、やっぱり弱気になったらやられる。だから、とにかくやられる前にやるっていうのは自分の中で決めています。まあ、それはJリーグの試合でも一緒ですけどね(笑)」(藤尾)

そんな藤尾はカタールに向かう前に、試合前のルーティーンとしてデジタルデトックスをして集中力を高めていることを明かしてくれた。

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「試合前日はメッセージも見ないですね。スマホをずっと見ていると視野が狭くなる気がして……。夜8時半くらいにはベッドに入って、部屋を暗くしてアロマキャンドルを灯して、好きな音楽をかけて、眠くなったら寝るみたいな。

海外遠征中もスマホを見るよりも、部屋でコーヒーを飲みながらゆっくり外を眺めたりして、なるべくリラックスするようにしています」(藤尾)

平河と藤尾は共に昨季以降、町田で元青森山田高の黒田監督の指導を受け、選手としてひと皮むけた感があるが、代表での戦いに向けてはどんなアドバイスを受けているのかも気になる。

「戦ってこい、だけですね」(平河)

「特に何も言われてません(笑)」(藤尾)

攻撃力を売りにしながら、守備でも一切手を抜くことのないふたり。クラブと代表ではそれぞれ戦い方やシステムも異なるが、今季の町田で見せてきた献身性の高いプレーは、アジアを相手にした戦いでもチームの助けになりそうだ。

最終予選を突破してパリ五輪本大会に出られるか否かは、ふたりの今後の選手キャリアを考えても大きな分岐点になるだろう。

「今、代表で活躍されている方の多くは五輪経験者。自分も最終的にはA代表で活躍したいので、そのためにもまずは予選を突破したいです」(平河)

「アジアの戦いは何度やっても難しい。キャリアのことが大事なのはもちろん、自分自身の成長のため絶対にパリに行きたい」(藤尾)

かつてない厳しい戦いが予想される最終予選だが、絶好調の”町田コンビ”に期待したい。

取材・文・撮影/栗原正夫

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