top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

キャリアの「ポイ活系料金プラン」徹底攻略! コード決済、証券・銀行口座、ECとひもづけてお得要素が満載!

週プレNEWS

法林 確かに、コンビニやスーパーの買い物で月4万円というのは難しいでしょう。しかし、d払いはデパート、そしてECだとアマゾンでも利用でき、そこでの買い物でポイントを稼ぐという運用になります。

――auは昨年9月から他社に先駆けポイ活系の料金プランを導入しています。

法林 auの「auマネ活プラン」(7238円)は最も各種連携が整ったプランになっています。コード決済のauPAYでのポイント還元率が2%、「auカブコム証券 クレカ積立」は1年間3%還元、さらにauじぶん銀行の金利0.33%優遇、通信料金の20%還元などがあり、1年間で4万6000円前後のポイントがたまるプラン。

注意点としては、クレジットカードの「auPAY ゴールドカード」での支払いが条件、1年間限定の還元率であることです。


au「auマネ活プラン」基本料金 7238円

広告の後にも続きます

――多くのゴールドカードは1万1000円前後の年会費が発生して、お得度的にはマイナスになるのでは?

法林 キャリア系のゴールドカードは”入会キャンペーン”を行なっており、通常は入会で5000ポイント還元。”初年度年会費無料”や”○ヵ月間10%ポイント+”といった期間限定キャンペーンも頻繁に行なわれており、カード加入初年度の年会費が実質無料になり、むしろプラスになるよう設定されています。


ギガ容量は無制限。例えば、au PAY ゴールドカードを利用している場合なら通信料金を1年間20%ポイント還元。au PAYの買い物は2%還元、auカブコム証券のNISA口座の積立は1年間3%ポイント還元、auじぶん銀行の金利0.33%優遇などなど、全方位でお得要素が強めのスペックとなっている

――auは証券、銀行口座との連携を行なっていますが、なぜ通信キャリアがこのような料金プランを実現できるのでしょうか?

法林 auのKDDIグループには金融部門の「auフィナンシャルホールディングス」があり、ここと連携することでauマネ活プランを実現しています。

実は、各キャリアは他国に先駆けガラケー時代からオンラインバンキングやネット証券に力を入れてきましたが、これらをすべて統括し、いち早くスマホの料金プランへも反映できる体制を整えたのがauだったのです。

auはアプリ内でポイント投資も行なえ、本格的な投資を始める前に練習的にその仕組みを学ぶことができ、30~40代が投資を始めやすい環境を整えました。ある意味、ほかの3キャリア的にはポイ活系の料金プランのランドマーク的な存在ともいえます。

キャリアには証券や銀行口座を開設するための個人情報があり、どこよりもユーザーが簡単に設定できるのも魅力です。それもあってキャリアはグループ内の証券や銀行口座に力を入れている状況です。

ドコモは昨年来、マネックス証券とオリックス・クレジットを相次いで傘下に収め、証券と住宅やマイカーローンも自社グループから提供できる体制を整えています。今秋には”ポイ活”料金プランが登場することも発表済みなので、そこからがドコモ的には本番でしょう。


au「au PAY ゴールドカード」auマネ活プランと組み合わせで通信料金を20%ポイント還元。ECのau PAY マーケットでは最大9%ポイント還元で、クーポンもバンバン配布される。こちらも空港ラウンジ無料、宿泊、レンタカーの割引などトラベル系の付帯特典が充実!

――では、コード決済で利用率ナンバーワンを誇るPayPay陣営のソフトバンクのポイ活系の料金プランはどうでしょう。

法林 ソフトバンクはギガ無制限の料金プラン「ペイトク無制限」(9625円)を昨年10月から開始し、PayPayのポイント還元率が5%+になるのがウリになっています。現在はキャンペーンがあり、3ヵ月間はポイント還元率が10%+。PayPay決済で4万円分利用すれば、最大で4000円分のポイント還元を得られます。


ソフトバンク「ペイトク無制限」基本料金 9625円


こちらもギガ容量は無制限。PayPayのポイント還元率が+5%(上限4000円)になり、今ならキャンペーンで+10%ポイント還元という充実度。キャンペーンは3ヵ月間なので、そこだけピンポイントで加入するのも大アリ。「YouTube Premium」が6ヵ月間無料、7ヵ月目以降も25%オフの特典も!

――ギガは無制限ですけど、ドコモと同じくそこまで強烈な還元ではないですよね。

法林 ソフトバンクはグループ内のECに「Yahoo!ショッピング」があり、そこでは最大27%のポイント還元、最大半額クーポンの配布。

また、「PayPayカード ゴールド」を支払いに利用することで、通信料金から10%のポイント還元もあります。ためたPayPayポイントは各種支払いだけでなく、ソフトバンクグループの「PayPay証券」でも利用できます。


ソフトバンク「PayPayカード ゴールド」ソフトバンクの通信料金を10%ポイント還元。PayPay、もしくはクレジットカードでの利用でも常に2%ポイント還元ありで、ECのYahoo!ショッピングも常に最大7%ポイント還元。もちろん空港ラウンジ利用や旅行系の特典も付帯です!

――Yahoo!ショッピングはアマゾンや楽天市場同等の品ぞろえで、これは実店舗よりもPayPayを活用するシーンが多そう。楽天モバイルはどうでしょうか?

法林 楽天はグループでEC、証券、銀行、エンタメ配信などすべてがそろっており、どこでも楽天ポイントを利用することができます。例えば、楽天モバイルユーザーが新規で証券口座を開設したら”2000ポイント還元”といったキャンペーンを常時行なっており、そういった部分をより強化しています。

また、楽天銀行や楽天証券の既存ユーザーが、楽天モバイルに加入する場合、その手続きが圧倒的に簡素化されているのも楽天モバイルの特徴です。楽天モバイルユーザーは楽天市場でのポイント還元率も優遇されるので、ある意味でポイ活系プランの元祖的な存在といえるでしょう。


楽天モバイル「Rakuten最強プラン」基本料金 968~3168円


ギガ容量3GBまで968円、20GBまで2068円、無制限で3168円の段階制料金プラン。もともとポイント制度が整っていた楽天モバイルだが、現在は加入しているだけで楽天市場での買い物がポイント常時5倍。楽天銀行や楽天証券、楽天ひかりや楽天ブックスなどと組み合わせれば最大ポイント17倍に!!


楽天モバイル「楽天プレミアムカード」楽天市場でのポイントが常に3倍、楽天モバイルと併用することで8倍に。世界148ヵ国1300ヵ所以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が、キャリア系のクレジットカードで唯一付帯するのも注目です!

――では、最後にポイ活系プランへ加入時の注意点は?

法林 どのキャリアの料金プランも、”1ヵ月でプラン変更”することが可能です。1ヵ月使ってみて、自分がポイント獲得的にお得要素がなかった場合は、元のプランに戻すべきでしょう。

一方、ソフトバンクや楽天モバイルなら、大きな買い物のある時期にクレジットカードと同時に加入して、最大のポイント還元を得るという手段もあります。ただし、どのクレジットカードにも有効期限があり、基本的に自動更新となります。1年での解約前提の場合はその時期をしっかり把握することをお忘れなく!

――各キャリアのポイ活系プランやクレカへの加入は、その解約時期の見極めも超重要ですよ!

取材・文/直井裕太

  • 1
  • 2
 
   

ランキング

ジャンル