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ぬかるみにはまった男性、愛犬“ヒーロー”が2日間寄り添い続ける(カナダ)

Techinsight

愛犬と散歩中、ぬかるんだ場所に足を踏み入れてしまい、身動きが取れなくなってしまった男性。人通りは少なく、背の高い草に囲まれた場所だったため、誰からも発見されないままその場で2日間過ごすことになった。その間、愛犬がそばに寄り添って体を温め、近づいてくるコヨーテを撃退することで飼い主を守っていたという。忠実な愛犬の行動には、「映画になりそうな話」といった声が寄せられていることを、カナダのニュースメディア『CBC.ca』などが伝えた。

カナダのアルバータ州南部にあるテイバーで先月28日、「ケガをした犬が野放しになっている」とテイバー警察に通報が入った。同警察のオースティン・ウィーシンク巡査(Austin Weersink)らは、犬が目撃されたという製糖工場のエリアで捜したが、見つけることはできなかった。

それから数時間後、テイバー警察に「製糖工場の敷地内で、自分と愛犬が大型犬に噛みつかれた」とカーティス・ダール(Curtis Dahl)と名乗る男性から通報が届いた。再びオースティン巡査らが現場に駆けつけると、土手の上に大きな秋田犬のミックス犬を見つけた。

オースティン巡査は犬を保護するため、口笛を吹いて注意を引きながらゆっくりと近づいた。そして2度目の口笛を吹いた時、どこからか助けを求める男性の声が聞こえた。声の方に向かうと、背の高い草に囲まれたぬかるんだ場所で、身動きが取れなくなったアランさん(Alan、61)を発見した。

オースティン巡査は、「草の背丈が高かったので、そこに人がいても見つけるのは非常に難しいですよ」と、アランさんの置かれていた状況を振り返った。アランさんは2日間もその場で身動きが取れない状態だったそうで、愛犬である秋田犬が寄り添って体を温め、コヨーテから守ってくれたという。アランさんは駆けつけた救急隊に救出され、同州レスブリッジにあるレスブリッジ病院へ運ばれた。

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2日間もアランさんに寄り添い続けた秋田犬は“ヒーロー(Hero)”という名前で、名前の通り見事に飼い主を救うヒーローとなった。アランさんが病院に運ばれた一方で、ヒーローは犬の保護団体「Taber Lost Paws Society」でケアを受けることになった。同団体の代表代理であるアラナ・マクフィーさん(Alana McPhee)は「今回の出来事を聞いて、感動して涙が出ました」と、ヒーローの行動に涙を浮かべた。

同団体では、飼い主が犯罪や困難な状況にある場合に犬を保護する準備を整えているという。ヒーローは獣医の診察を受けた後、同施設のシェルターに連れてこられた。ヒーローには切り傷がいくつか確認されたが、大きなケガはなかったようで、アラナさんはこのように明かしている。

「保護した当時のヒーローは、明らかに不安や困惑した様子ではありましたが、非常に落ち着いていました。飼い主を守っていたヒーローは、その名に相応しいと言えるでしょう。」

アラナさんによると、同団体のあるスタッフがアランさんの近所に住んでおり、アランさんがもう1匹の秋田犬“トラ(Tora)”を飼っていることを知っていた。飼い主が2日間も不在でトラのことが心配だったため、町の条例部門に連絡してスタッフがアランさんの自宅を訪ねると、庭でトラを発見した。トラは足を骨折している様子だったが、それは以前骨折した際に固定したネジが緩んでいるせいだと分かった。

アラナさんは、「なぜこうなってしまったのか分かりませんが、恐らくこの2日間、トラは身動きが取れなくなった飼い主と自宅を何度も行き来していたのではないかと思います。何かと戦ったせいなのかもしれませんが、私たちにハッキリしたことは分かりません」と説明している。

アランさんが治療を受けて回復するまでの間、ヒーローとトラはシェルターで保護されることになり、1週間ほどアランさんに会えない日が続いていた。そして同団体は今月6日、2匹がアランさんと久しぶりに再会し、飛び付いて喜ぶ様子を捉えた動画をFacebookに投稿した。

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