「可燃ゴミ」のうち29%は紙類で、そのうち16%は再資源化できます。プラスチックゴミでは再資源化率は約9%、この二つを合わせるだけでも、約3割はゴミではなく資源になるわけです(※港区ではプラスチックゴミは可燃ゴミに分類されています)。
燃えるゴミとして燃やしてしまえば、灰になりただのゴミとして処分されてしまうものが、そのうち約3割も資源として活用できることが分かります。
ということは、きちんと分別すれば可燃ゴミの1/3がなくなるわけです。ゴミ袋を3袋作っていたとすれば2袋になるわけですから、ゴミ出しに行く手間や回数もぐんと減るわけです。
資源を分けるということは環境のためだけでなく、ごみ出しの回数も減ることになるわけですから、意識してやってみてはいかがでしょう。
我が家では、一週間でこれくらいの紙が出ます
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われわれ清掃員にとって大敵なのは「ゴミ汁」です。ニオイと重さの原因となる諸悪の根源ですね。特に生ゴミから出るゴミ汁をギュッと一回絞るだけで、われわれにとってはもちろんですが、皆さんにとってもかなりのメリットがあります。
特に夏場、生ゴミはにおいますよね? でも、生ゴミ自体は決して臭いものではないんです。例えばきゅうりのヘタを切ったときに、ヘタは臭いでしょうか? そんなことはないと思います。それがゴミに出すとどうして臭くなるのかというと、水分で雑菌が繁殖することでにおいが出てしまうからなんです。
ゴミを臭くしないコツは、水分を取り除くこと。例えばきゅうりでも、最初にヘタを切ってから洗えば、捨てるヘタに水分はつきません。野菜は食べるところだけ洗えばいいんです。
それでも野菜自体に水分が含まれていますから、生ゴミは一度ギュッと絞るか、ちょっと乾かせばほぼにおいは出ません。
僕なんかは黒土を使った「コンポスト」をやっていて、コンポストの中に生ゴミを入れてしまえばバクテリアが食べてくれます。夏場だったら5日ぐらいで分解されてなくなってしまうので、生ゴミ自体を出すことがほとんどありません。
可燃ゴミの約40%は食べ物に関するゴミです。こうやって生ゴミを減らし、前半に話したように紙とプラスチックのゴミがなくなったら、もうほとんどゴミなんか出なくなります。そうすれば、ゴミ出しに行く手間や回数は、さらに減るわけです。
いかがでしょうか。なんだか主婦の方を対象とした漫談のようになってしまいましたが、とても便利な生活の知恵だと思っていただければ、皆さんにとっても十分役立つと思います。
もし、今回の話を気に入ってもらえたら、私も「滝小路ゴミまろ」として、ゴミ漫談を武器に全国を回ってみたいと思います(笑)。
※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。
イラスト/北村ヂン