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集大成の最強モデルと噂のフルハイブリッドをダブル試乗! ルノー「最新モデル」の実力

週プレNEWS

――つまり、ルノーのノックダウン生産を担っていた日本の自動車メーカーがあった?

渡辺 それが日野自動車です。日野は1953年にルノー4CVのノックダウン生産を開始しました。丸みのある外観が特徴のクルマで、当時は日本のタクシーに多く使われていましたね。


スポーツエキゾーストのサウンドは、無条件に男心をたぎらせるピカイチの仕上がり


ボディサイズは全長4410㎜×全幅1875㎜×全高1465㎜。ホイールベースは2670㎜

――なるほど。今回は、そんな〝日本自動車業界の師〟ともいえるルノーの最新モデルを公道チェックしたと。まず乗ったのはルノーメガーヌR.S.ウルティムです。

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渡辺 メガーヌはフォルクスワーゲンのゴルフに相当するルノーの主力車種で、初代は1995年に発売されました。現行モデルは4代目で、日本上陸は2017年です。今回試乗したウルティムは昨年4月に日本市場に登場したモデルになります。

――ギンギンの見た目っス!

渡辺 当然です。何しろウルティムは1976年に設立され、F1も手がけたスポーツブランドの「ルノー・スポール」に属する最終モデルです。ちなみに今後のルノーのスポーツブランドはアルピーヌに引き継がれます。


1.8リットルの直4ターボエンジンの最高出力は300馬力を誇る。バッキバキのホットハッチだ


今回の試乗車は6速ATだったが、6速のマニュアルトランスミッションも用意されている

――走りもギンギン?

渡辺 エンジンは1.8リットルターボですが、感覚的には4リットルの自然吸気ガソリンエンジン並みにパワフル。アクセル操作に対して機敏に反応しますし、正直言って相当速い。


燦然と輝くRECARO製のバケットシート。表皮は質感の高いアルカンターラを採用

――しかも、ただ速いだけじゃないんスよね?

渡辺 運転席がクルマの中央寄りに設置されています。そのためクルマの挙動変化がよくわかる。また、後輪操舵の技術が採用されており、カーブに入る際も機敏に曲がる。

――つまり、キレのいい走りを楽しめると?

渡辺 峠道やサーキットを走るのが好きな人に最適なモデルに仕上がっています。当然ですが、乗り心地はけっこう硬い(苦笑)。購入を検討する際は必ず試乗してください。


ルノー ルーテシアE-TECHエンジニアード 価格:379万円 ボディサイズは全長4075㎜×全幅1725㎜×全高1470㎜。ホイールベースは2585㎜。車重は1310㎏。荷室容量は300リットル

――もう一台のルノーは?

渡辺 昨年6月に日本に上陸したルーテシアE-TECHエンジニアードです。

――どんなクルマ?

渡辺 コンパクトカーのルーテシアの1.6リットルエンジンに、ルノーが独自開発したハイブリッドシステム「E-TECH」を搭載しています。ちなみにATはF1参戦で培った技術が盛り込まれたドグクラッチ(ギア同士を直接噛み合わせるクラッチのこと)を備えるなど、かなり独創的。


ルノーが誇るハイブリッドの燃費は25.2㎞/リットル(WLTCモード)。輸入車トップの数字だ

――ズバリ、ドグクラッチを使用した変速はどうスか?

渡辺 変速時に若干の時間差を感じますが、変速を終えて走行しているときはダイレクト感があります。

――なるほど。

渡辺 また、ルノーのハイブリッドはモーターとエンジンの両方を駆動系に直結させているので、細かな速度調節が行ないやすい。欧州ではマニュアルトランスミッションが長く愛用されてきた関係で、現在もドライバーが速度管理を確実に行なえるクルマが好まれる。そういうニーズに対応した運転感覚に仕上がっていますよね。


ステアリングホイールなどルーテシアE-TECHエンジニアード専用装備が満載

――乗り心地はどうスか?

渡辺 時速40キロ以下では硬めに感じますが、ステアリング操作に対する反応は正確です。ルーテシアはコンパクトなハイブリッド車ですが、ドライバーとクルマが一体となって運転を楽しめます。

――どんな人に推せるクルマですか?

渡辺 日常的な短時間の移動でも運転を楽しみたい人に乗ってほしいクルマですね。

撮影/望月浩彦

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