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50年前のセンバツ。池田イレブン旋風【二宮清純 スポーツの嵐】

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 さて、池田の決勝までの勝ち上がりを見てみよう。1回戦4対2(函館有斗・現函館大有斗=北海道)、2回戦3対1(防府商=山口)、準々決勝2対1(倉敷工=岡山)、準決勝2対0(和歌山工)。決勝こそ報徳学園(兵庫)に1対3と競り負けたが、どの試合もクロスゲームである。

 80年代、金属バットの特性を最大限利用した超攻撃野球で名を成す蔦文也監督だが、この頃は本盗、重盗、エンドランなどの機動力を駆使して1点をもぎ取っていた。“攻めダルマ”と呼ばれた男の、もうひとつの顔である。

初出=週刊漫画ゴラク2024年3月22日発売号

二宮清純
(にのみや・せいじゅん)

スポーツジャーナリスト。1960年愛媛県生まれ。オリンピック、サッカーW杯、メジャーリーグ、ボクシング世界戦など国内外で幅広い取材活動を展開中。1999年6月より、インターネット・マガジン「Sports Communications」(http://www.ninomiyasports.com)を開設。 新刊『森保一の決める技法 サッカー日本代表監督の仕事論 (幻冬舎新書 )』が好評発売中。他に『スポーツ名勝負物語』(講談社現代新書)、『スポーツを「視る」技術』(同)、『勝者の思考法』(PHP新書)、『プロ野球裁判』(学陽書房)、『人を動かす勝者の言葉』(東京書籍)、『歓喜と絶望のオリンピック名勝負物語』(廣済堂新書)、『昭和平成ボクシングを語ろう!』(同)、『村上宗隆 成長記~いかにして熊本は「村神様」を育てたか』(廣済堂出版)など、著書多数。

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