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胸が熱くなる…よかったね道綱!急な無茶ぶりに見事応えた、残念な子・藤原道綱と母のエピソード【光る君へ】

Japaaan

11月21日、道綱母子の元へ一件のオファーが舞い込みました。

賀茂の祭礼で舞を奉納する舞人(まいびと)として、参加してくれと言うのです。

聞けば舞人予定者がいきなり出演できなくなったとのこと。ケガレにでも触れてしまったのでしょうか。

誰か代わりを探していたところ、道綱に白羽の矢が立ったという訳です。

祭礼は11月23日。もう二日しか猶予がありません。

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道綱「そんなの無r……もがもが」

母「お役目、喜んで承ります!ねっ、道綱?」

母としては、滅多にないお役目を引き受けて父・兼家の目に留まるまたとないチャンスです。

舞を恵子する時間が十分とれないとか、舞に着用する衣装がないとか問題は山積み。

それでもリスクを取らねばリターンは得られません。母は覚悟を決めて、道綱に舞人を引き受けさせたのでした。

諦めかけたその時!

とは言え、なにぶん急すぎることで、舞も衣装も用意ができません。

道綱「どうしよう……」

母「何を弱気な!しっかりなさい。最後まで諦めなければ、必ずお天道様が見ています!」

気丈に息子を奮い立たせる母でしたが、舞はともかく衣装を用意する資金をどうしたものでしょうか。

困り果てていると、何と兼家から贈り物がありました。

兼家の書状「此度の大任につき、当家に恥をかかせぬように(意訳)」

相変わらず素っ気ない文章でしたが、書状には麗々しい舞人の衣装が添えられています。

これを見た母子は大喜び。もはや離婚状態に冷え切っていた夫婦仲でしたが、やはりどこかで好きだったようです。

書状の続き「当日は付き人なども手配してあるので、万事抜かりないように……(意訳)」

さぁ、ここまで気をかけてくれたなら、その期待に応えぬ訳には行きません。道綱は必死に舞を稽古し、人事尽くして天命を待つのでした。

エピローグ

こうして当日。道綱は美々しい衣装に輝きながら、舞人の大役を見事に果たしたのでした。

母「道綱、サイコーっ!」

当日は祖父・藤原倫寧(ともやす)も参列。普段なら身分が低すぎて相手にもされない彼が父兄枠で招待され、孫の晴れ姿に感激したことでしょう。

いつもみんなからバカにされていた息子が、あんな立派に立ち居振る舞い、みんなから憧れの眼差しを注がれている。母親ならば、涙せぬ者はいないはずです。

よかったね道綱。よかったね母上……他人事ながら胸が熱くなる一幕でした。

NHK大河ドラマ「光る君へ」でも、カッコよく舞人を務める道綱の姿を見られないものでしょうか。

このままでなくても、これをモチーフとしたエピソードを、とても楽しみにしています!

※参考文献:

トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより

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