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スコッティ・シェフラーが“圧勝”に貢献した新パターを語る

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スコッティ・シェフラーが“圧勝”に貢献した新パターを語る(C)GDO

かつてのSSプロト版と比較すると、MOI(慣性モーメント)を上げるため、より後方重量構造になっており、テーラーメイドの一般販売モデルに近い設計となっている。

一般的に、後方により多くの重量が配分されたパターには、芯を外したパッティングに対し、ゴルファーに高い一貫性をもたらす効用がある。

シェフラーは「ザ・プレーヤーズ選手権」の記者会見の場で、以前のマレット型について、新しいパターと比較して次のように述べた。

「僕は去年のプレーオフでスパイダーを試してみたんだ。あれは、僕が先週使用した物とは少し異なるタイプのスパイダーだった。去年は時折、フェースの中央にボールを合わせるのに苦労したことがあったので、時としてトウ寄りにボールを合わせていたのだけど、わずかにヒール側で当ててしまうことに苦しんでいたんだ。それが自分にとって定番のミスになった。ティショットでダックフックと格闘するみたいな感じで、パターでちょっとしたヒール側のミスと格闘していたんだよ」

「僕にとって、スパイダーパターはラインに合わせるのがとても簡単なんだ。ボールの線を使う必要がないんだよ。シンプルに、パターをしっかりとラインに合わせることができるし、フェースの真ん中にボールを合わせることができる。僕に良い感じの視認性を与えてくれるみたいな感じだね」

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テーラーメイド トゥルーパスのアライメントシステムの視覚的な補助を最大限に活用しつつ、全体的なヘッド構造による寛容性の高さを生かすことで、シェフラーは勝利への解答を見出した。ベイヒルで後続を引き離すなか、同週のストローク・ゲインド・パッティングで5位に入った。

ラインやボールの転がりではなく、ターゲットに対してより内なるアスリート魂や焦点を合わせられるようになったことで、シェフラーは2022年に初めて世界ナンバーワンへ上り詰めたときと同じように支配的な選手へと戻って行ったのである。

「僕にとっては視覚的に良い感じだし、フェースからボールが離れる感じも気に入っている。それにより、ここで起こっていることに集中するのではなく、パッティングでより表面的になれるようになった。パットの像に焦点を絞っているんだよ」

色々なことを控えめに行う姿勢への移行の一環として、シェフラーはボールのラインをパットのラインに合わせる作業を必要としない新しいパッティングのルーティンを取り入れている。ラインは役に立つことのない完璧主義につながると述べた。

「ボールがどこから入るのか、というのが重要になると思うのだけど、時としてボールがちゃんとした転がりをしていなければ、頭の中で“ちょっと待てよ、自分は今のパットが上手く打てたのか”って思い始めてしまうんだ。僕はいろいろなことに対して、自分自身に完璧を求めてしまうことがたまにある。だから、パッティングに関して、今はラインを使わないようにして、一所懸命やり過ぎないよう、自分をより自由にしている。言うは易く行うは難し、というやつだね」

「これは、自分のプロセスを守って、自分で制御できるものをコントロールするということなんだ。良い姿勢で臨み、良いパットを打つということ。これについて、ラインを使わなくなったのは大いに役立ったよ」。

今やシェフラーは完璧な転がりを追い求めなくなったし、完璧なパターを探し出すのもやめにした。「ザ・プレーヤーズ選手権」のタイトル防衛に臨む絶好のタイミングで、勝ち癖を取り戻したのである。首位に5打差の通算12アンダー、6位タイで迎える最終日の結末は果たして。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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