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松井咲子インタビュー、3rd写真集「妄想椿」は「私と一緒に旅行に行った妄想を楽しんでほしい」

asagei MUSE

松井 「あ、また出すんだね」という感じです。実は1作目も2作目も、こっそりと電子版を買っていてくれて、そのたびに「買ったよ」という報告は受けていました。なんか物(書籍)は恥ずかしかったみたいで。だから今度は机の上に置いてみようかな。

――AKB48時代の仲間からはどんな反響がありましたか。

松井 メンバーからは「見たよ!」という報告や、感想もよくもらいます。写真集を出すことを発表するときにも「おめでとう」「よかったね」「待ってたよ」みたいなことを言ってくれますし、すごく嬉しいですね。

167.5cmのすらっとしたスタイルも魅力の一つだ

――今作は、第1作に続いて温泉がロケ地になっています。

松井 温泉は大好きなんです。芸能のお仕事をしていると旅行でもなかなか温泉に行けないので、今回のロケでは撮影に関係ないところでもたっぷりお風呂に入りました。露天風呂が付いているお部屋もあったりして、プライベート面でも楽しい撮影でした。

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――今回のロケ地は「坊ちゃん」でも有名な愛媛県・松山の道後温泉です。

松井 初めて訪れましたが、景色も街並みもすごく良かったです! ほかにもフェリーに乗って瀬戸内海の島に行った時は空気感がすごく良かったですし、9月頭のまだ暑いときだったので汗をかいては温泉で流してと、夏休みみたいに過ごせました。1作目と2作目はわりと近場で撮影したので、ご褒美みたいなロケでしたね。

――クラシック演奏家でもある松井さんは洋風のイメージが強いように感じますが、今作では着物を着ているシーンも印象的です。

松井 ピアノを弾くときはドレスが多いので洋風のイメージが付いているかと思いますが、個人的には和風が大好きで、着物や和室など和のテイストで撮りたいという希望をずっとお伝えしていました。だから念願が叶ったという思いです。あと30代になったので、和のしっぽり感はやはり大人になったからこそ出せるのかなと。

――1st写真集が29歳の時で、先日33歳の誕生日を迎えられましたが、20代から30代への移り変わりで心情の変化はいかがでしょうか。

松井 自分のなかではそんなに変わってないと思っていたんです。中身も含めて変わった実感がなかったんですけど、今回の3作目を撮るにあたって以前の作品を見返してみたら、一作目とかはちょっとあどけなさが残ってるんですよ。それを見て自分自身も成長というか、大人になったなというのを実感しました。

――妄想の話に戻るんですが松井さん自身はふだんどんな妄想をされてますか。

松井 あくまで妄想の世界ですけど、幼馴染との恋愛ってドキドキしませんか? 「幼馴染だと思っていたのに、でも好きかも!」みたいな妄想がこの年齢になっても好きです。実際はそんな幼馴染なんていないのに、なにか憧れがあるのかもしれないですね。

――いないからこそ、妄想で憧れるということですよね。

松井 架空の幼馴染が隣の家に住んでいて…そんな妄想力は学生のころから変わっていないかもしれないです。30歳を超えても幼馴染シチュエーションはドキドキしますね。

――それは結婚されても変わらないものですか。

松井 全然いけます(笑)。実際にそんな幼馴染なんていないわけですし、だから結婚相手には何の迷惑もかけていないです。

――それではあらためて、今作の見どころを教えて下さい。

松井 3度目の妄想ということで、単体でも楽しんでいただけると思いますが、1作目や2作目と見比べてみると、大人の雰囲気というものがより楽しめるのかなと思います。ぜひ松井咲子と一緒に旅行に行ったみたいな妄想をしながら見ていただけたらいいなと思います。3冊目ではさらに大人な雰囲気を出せているので、そこも楽しんでいただけたら幸いです。

――この写真集を手に、ぜひ道後温泉に訪れてほしいと。

松井 本当にそうです! 聖地巡礼していただけたら最高ですね。それはもう妄想じゃなくて、現実になりうるかも。ぜひ観光しながら楽しんでいただきたいです。

写真集への想いや演奏活動について熱く語ってくれた

――よりパーソナルな面についてお聞きしたいんですが、松井さんのピアノでは力強いタッチのなかにある繊細な表現力に圧倒されます。そんな表現力の源となるエピソードがあれば教えてください。

松井 子供のころからピアノを演奏してきて、若いころは曲のことや作曲家のこと、どんな時代に作られた曲なのかを調べて演奏していました。それが経験と年齢を重ねるにつれて、楽曲のさらに一歩深いところを表現できるようになったのかなと思います。いろんな経験値を上げていくことが、たとえそれが悪い経験であっても暗い曲にはその気持ちが乗るかもしれませんし、年齢を重ねるのも悪くないというか、いろんなことを経験してスキルアップに繋がっているんじゃないでしょうか。

――アイドルでも演奏家としても多くの舞台に臨んできましたが、本番前のルーティーンや心構えがあったら教えてください。

松井 練習ってしんどいですし、本番も緊張するもの。だから私は本番が終わった後の楽しみを作っておいて、「緊張する…でもこれが終わればあれが待ってる!」と思うようにしています。美味しい食べ物でもいいですし、行きたい場所でも観たい映画でもいいんですけど、ピアノ以外のモチベーションを作るということはずっとやっていますね。

――TEPPENでは優勝を逃したこともありましたが、そういった挫折があってもピアノに向かい続けていける秘訣はなんでしょうか。

松井 私は性格上、どんなに嫌なことがあっても終わってしまえば全部楽しかったってなるタイプの人間なんです。もちろん反省すべき点はして、それでも「もうダメだ、私はできない」って思うんじゃなくて、「でも楽しかった!」って思えれば、また次に頑張ろうって前向きに考えられるので。

 AKB48の時は悔しい思いもたくさんしましたし、そういう切り替えがなかなかできなかったんです。でも大人になっていくなかで、自分を褒めまくることで自己肯定感を上げられるようになってきて、次もまた頑張ろうという気持ちを振るい立たせることができるようになりました。

――もうすぐ2024年ということで、今後の抱負や目標について教えて下さい。

松井 これまで作曲はあまりやってなくて、流行りの曲やみんなの知っている曲を求められることも多かったんですが、これからは自分の曲を作ってみたいと思ったんです。それでこの夏に、33曲を自分で作曲して披露するというライブをやりました。来年はそんなふうに、今までやっていなかったことにもっと挑戦してみたいです。

 あと、AKB48のおかげで今もこう活動できていて、芸能活動が15年になります。その恩返しというか還元というか、来年以降はアイドルの曲も作れたらいいなと思っています。

――今作が独身時代に撮影した最後の写真集ということで、次は人妻写真集なんてお話が来たらどうしますか。

松井 いろんな人の顔が頭によぎりそうなので、ちょっと考えちゃうかもしれないですね。 1冊目を出せた時にも最初で最後だと思っていましたし、まさか3冊目を出せるとは思っていませんでした。いつでも最後の気持ちでお仕事に臨んでいますので、今作を見ていただく方はぜひ松井咲子で妄想し続けてください!

(取材協力:荻野由衣香、跡邊彩貴/撮影:Issey Nakanishi)

松井咲子3rd写真集「妄想椿」

【書誌情報】
『松井咲子3rd 写真集 妄想椿』
著者:松井咲子
撮影:下田直樹
定価:本体3000円+税
仕様:A4判/128ページ
ISBN:978-4-04-737693-9
発行:株式会社KADOKAWA
発売日:2023年12月25日(月)

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