涙ながらに擁護したのだった。
10月4日、仕事先のスタジオで緊急会見を開いた宅麻は、
「5~6年付き合った彼女ですが、年に2度くらいしか会っていなかったし、僕は昨年、終わっていると…。優柔不断な僕の態度がいけなかった。彼女に対しては今後、誠意をもって、理解してもらえるよう努力していくつもりです。年齢的にも過去に女性がいなかったと言えば、ウソになりますが、過去のことは彼女(賀来)に話してあります。ただ、結婚を意識したのは賀来千香子たった一人です」
なんとも苦しい弁明に終始することになったのである。
「もうひとりの女性」に対し「誠意を見せる」と表明した宅麻だったが、その年の暮れになっても「誠意がない」として、女性が再告発。賀来は婚約破棄せず、2人は結婚したが、のちに女性に宅麻が慰謝料を払ったことが賀来の耳に入り、「大喧嘩になった」との報道もあった。
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とはいえ、テレビ番組などで夫婦仲の良さを語っていたこともあり、2010年11月には「プラチナ夫婦アワード」を受賞。
ところが、受賞から1年3カ月後の12年2月に「夫婦として応援してくださった方々には心よりお詫び申し上げます」との謝罪コメントを残し、結婚19年目にして離婚を発表、周囲を驚かせた。
授賞式で妻を「とにかく曇りがない。家に帰れば青空です」と語った夫。しかし、雨降って地は固まるものだ。この夫妻にも時には、雨や曇の日が必要だったのかもしれない。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。