
大阪・箕面を拠点に活動する男女シンセポップデュオ・Still Dreams。
そのStill Dreamsが、初の全曲日本語詞によるミニアルバム『Nerve』を7月12日にリリースすることを発表した。
2022年7月発表の前作「New Life」に続き、自主レーベルとして立ち上げたBe Here Now Recordsからのリリース。
これまでStill Dreamsは、80’sポップスやドリームポップ~シンセポップ、SF小説、TVゲームなどの影響を受けたコズミックでドリーミーなサウンドを追求し、歌詞も英語で歌ってきたが、『Nerve』のサウンドは、これまで以上にエレクトロ・ミュージックへ傾倒。
彼らのキャリアでも初となる試みとして歌詞は全て日本語で綴られている。
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これまで海外との繋がりを持ってきた2人だが、パンデミック以降は海外でのライブが難しくなり、より日本国内の人にも自分たちの音楽を聴いてほしいという気持ちが芽生え、今作はそうした2人の想いが込められた集大成としての作品でもある。
どこかレトロな雰囲気の四つ打ちシンセ・サウンドに乗せて〈ふつうのしあわせ 見えなくても いけるような気がしてる〉と希望を歌う「ふつうのしあわせ」。
一転して「たくらみ」ではチップ・チューンに高速ハイハットを搭載したようないたずらっぽさを見せる。
続く「空想の先」ではテクノポップ、ドリームポップ、ハウス・ミュージックを螺旋状に往来し、勢いそのままにディスコライクな「拙い魔法」で孤独なワンルームを一夜限定のダンスフロアへと変えていく。
そしてトランス~EDMのStill Dreams流コズミック解釈とも言えるアンセミックな「夜は旅」を経て、苦楽を共にしてきた夫婦としての2人のソウルが〈僕らの理想 全てこの場所にある〉と言わしめるラブソング「このままでいいよ」で本作は幕を閉じる。