アイドル文化を世界に向けて発信するアソビシステムのプロジェクト『KAWAII LAB.』より誕生したCANDY TUNEのロングインタビュー後編。デビューからわずか約2ヵ月で出場が決定した<TIF2023 メインステージ争奪LIVE 前哨戦>やアソビシステムに所属してアイドル活動を始めたいきさつなどについて話を訊いた前編に続き、今回は昨年12月の初顔合わせや今年3月のデビューライブなどを振り返りながら、今後の活動への意気込みを語ってもらった。彼女たちが『KAWAII LAB.』のグループとして胸に抱く熱き想いをお伝えしたい。
撮影:河邉有実莉
編集協力:竹内伸一
CANDY TUNE[インタビュー前編]アイドルやグラビア経験者が『KAWAII LAB.』第3のグループのメンバーになったワケ「いろいろな縁があって、運命のように集まって今ここにいる」
初対面は遅刻でした(笑)(宮野)
――2022年12月に初めてみなさんが顔合わせをした時は、どんな感じでした?
村川:
最初に4人の顔合わせがあったんです。
福山:
グループに加入することが先に決まった4人で最初に会いました。
――その4人というのは?
南・小川・桐原・福山:
(手を挙げる)
桐原:
でも、その前に3人(小川・福山・南)は会ってたよね?
福山:
私たち3人(小川・福山・南)は去年の夏くらいから1~2ヵ月ほど、基礎レッスンを受けさせてもらっていたんです。そこに桐原が合流して、4人はすでに仲よくなっていて、“誰が入るんだろうね?”ってソワソワしてました(笑)。それで、12月に全員で顔合わせをしたんですけど、最初の4人は別の部屋に集合していて、新しく加入することになった3人(村川・立花・宮野)が待っている部屋に、私たちが会いにいったんです。なので、3人が待っている間、どんな感じだったのかはよく知りません(笑)。
――福山さんたち4人はドキドキしていました?
福山:
むっちゃ緊張していました! でも、ウチらは4人で一緒に緊張できたので(笑)。
村川:
それ、いいなあ! 私は“ここに来てください”って言われて、集合場所に行ったら、1番目だったんですよ。“誰もいない……”って(笑)。誰もいないのが1番つらかったです。
小川:
私もそうだった。4人で集まる時、1番最初だった。つらいよね。
村川:
しばらくしてスタッフさんがいらっしゃったんですけど、そこからしこたま待ち時間がありました(笑)。
――すごい緊張感がありますし、嫌な時間ですよね。
村川:
しかも後から来る子、めっちゃ可愛いし(笑)。可愛い子に会えるのは嬉しいけど、この緊張した時間が早く終わらないかなって。
――次に来たのは誰だったんですか?
立花:
私かな。
――立花さんは、村川さんと会ってどう思いました?
立花:
“おお~”って(笑)。でも、人がいないから“えっ、1人だけ? ここで合ってるよね?”っていう感じでした。しかも、カメラが回っていたので、余計に何をしたらいいかわからなくて、とりあえず化粧直しをして(笑)。緊張し過ぎて何をしたらいいかわからなくて、じっとしていられなかったんです(笑)。
村川:
スタッフさんも、特に指示してくれるわけでもなくて。自分から“えっと、ここに座りますね”みたいな感じで(笑)。
――村川さんと立花さんは、会話はされたんですか?
村川:
そんなに会話はしていないよね?
立花:
“福岡出身ですよね? 私もなんです”くらいでした(笑)。
村川:
“そうなんですね……(沈黙)”みたいな(笑)。
南:
めっちゃ気まずい(笑)。
――最後に来たのが宮野さんですよね?
宮野:
その日、電車が遅延してて……。
村川:
遅刻してきたんですよ! しこたま待ってたの、そのせいじゃない?(笑)
福山:
それだ、きっと(笑)。
――どのくらい遅れてしまったんですか?
宮野:
けっこう遅れてしまって……10~15分だったと思います。
村川:
こんな日に遅延するなんて、可哀想だなって同情してました。
宮野:
遅れてしまったので、着いたらまず最初に謝らなくちゃって思って、ドアを開けた瞬間に“遅れてすみませんでした!”って言ったら、2人が“ああ~”みたいな顔をしていて。“やっと来た~!”って(笑)。だから初対面は遅刻でした(笑)。とにかく謝らなくちゃって思っていたから、緊張よりもそのことばかり考えていました。それで改めて“どうも、宮野です”って挨拶して、2人をちゃんと見たら“あ、ギャルと可愛い子がいる”って思いました(笑)。
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村川:
長い机に横並びで座ってくださいって言われたんですよ。だから余計に話しづらくて。対面だったら、もうちょっと話がしやすかったと思うんですけど。私たちの前は、4人が座るんで、空いていたんです。
宮野:
でも、(村川が)1番しゃべってくれたよね。場を盛り上げようとしてくれて。
村川:
無言の空間が本当につらくて(笑)。“私、ちょっと頑張っとこうかな”って。
立花:
頑張ってたよ。
――どんな話をしたんですか?
宮野:
“緊張するよね?”みたいなことを、(村川が)率先して言ってくれて。
立花:
“どんな子が来るんだろうね、楽しみだよね”って(笑)。
宮野:
最終的には“爪、可愛いね”って褒めてくれました(笑)。
――3人が揃ったところで、別室で待機していた4人が入って来たんですか?
村川:
そうです。でも1人、私たちの前でずっと笑っている人がいて。なちこ(小川)が、ずっと“うふふふふ”みたいな感じで(笑)。
一同:
はははは(爆笑)。
村川:
“あれ? 笑ってる。なんでだろう?”って思いました(笑)。みんなは神妙な面持ちだったのに(笑)。
桐原:
目の前だったんじゃない?
村川:
そう! 私の目の前がなちこで、ずっと笑ってて、不思議な人だなと(笑)。
――けっこうピリピリした空気だったんですか?
村川:
シーンとしてました。
福山:
緊張感があったよね。でも、4人で待機している間、私たちは盛り上がってて。“もう緊張するんだけど~!”みたいにわちゃわちゃしてたんで、(小川は)そのテンションを引きずっていたんだと思います(笑)。
小川:
緊張し過ぎて笑うしかなくて。真顔になると顔がプルプルしちゃうくらい緊張していたので、とりあえず、ずっと笑っておこうと思って(笑)。
――7人で顔合わせをして、“これからこの7人でやっていくぞ!”という感じになったんですか?
福山:
(木村)ミサさんが今後の予定とか、こういうところを目指していこうといったことを、冊子にまとめて授業みたいな感じでプレゼンテーションしてくれたんです。ミサさんから“こういうグループにしていきたい”ってことを話してもらって、私たちも“どういうグループにしたいですか?”って聞かれたので、それに答えていきました。その時点で、みんな目指すところが一緒だったんです。
宮野静(CANDY TUNE)
福山梨乃(CANDY TUNE)
レッスンで先生がしゃべっている割合が少ないくらい、私たちがずっとしゃべっています(福山)
――初めて顔を合わせてから約5ヵ月経ちましたけど、一緒に過ごしてきて関係性は深まりました?
村川:
深まりました。めっちゃ仲よしです。
福山:
“まだ5ヵ月?”って感じだよね(笑)。5~6年くらい一緒にいるような感覚です。
桐原:
毎日一緒にいるからね。
――一緒に遊びに行ったりもするんですか?
村川:
します! プライベートも一緒にいることが多くて、みんなでご飯を食べに行ったり、空き時間はみんなでファミリーレストランに行ったりしています。
――まさしく家族みたいな関係ですね。普段はどんな雰囲気なんですか?
宮野:
くだらないことで笑っています。
桐原:
けっこううるさいと思います。
宮野:
ほかの人からすると、“そこまで笑う?”みたいなどうでもいいことに対してずっと笑ってて、怒られます(笑)。普段SNSの使い方とか、トークについてとか、いろいろなレッスンがあるんですけど、私たちが大して面白くもないようなことなのに“ひゃあ~”みたいに大爆笑していると、先生が“うるさい!”って(笑)。
村川:
それでまた私たちが“ごめんなさい〜”って言いながら笑ってしまって(笑)。
福山:
女子校みたいです(笑)。どんなことでも笑っているし、そのネタをずっと引きずっているし。
村川:
今世間からは、Z世代は“マインドギャル”って言われていますけど、みんな、その言葉がよく似合う感じなんですよ。
――TikTokで“ギャルズ”と投稿されていましたよね。
村川・桐原:
ギャルズで~す!
――ちなみに、グループのムードメーカーは誰ですか?
福山:
全員、ムードメーカーな感じです。
村川:
“私が1番目立ってやろう”みたいな感じで、みんなプライベートでもいっぱいしゃべっています。
宮野:
全員マシンガントークだよね(笑)。
――ツッコむ人とか、止めてくれる人はいないんですか?
村川:
止めてくれないんですよ(笑)。
南:
誰かがボケると、みんなボケ始めちゃう(笑)。
宮野:
トークレッスンとかをすると、先生が大変そうで(笑)。
福山:
“よくしゃべるねえ”って言われます。トークレッスンでよくしゃべるのは、当たり前だと思うんですけど(笑)。先生がしゃべっている割合が少ないくらい、私たちがずっとしゃべっています。