「長年探している漫画がある」「古い品物の正体を知りたい」そんな話をTwitterに投稿すると、事情に明るいTwitterユーザーたちが「特定班」となって情報を寄せてくれ、答えにたどり着けることがあります。Twitterでは、このような「謎の特定」に関するやり取りが定期的に話題を呼びます。

ターゲットとなる対象やジャンルは実にさまざま。ツイートまとめサービスのTogetterが解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」。今回は「Twitter特定班」について掘り下げます。
落ちてた漫画の紙片からあっという間に作品を特定
漫画や小説といった、刊行物系の作品に関する特定ネタは鉄板です。
例えば、あるTwitterユーザーが「浜辺で見つけた漫画の内容が気になりすぎる」という言葉とともに投稿した1枚の写真が注目されました。
写真には、漫画の1コマと思われる紙片が写っており、女の子のキャラクターが驚いた顔で「きゃあ!相転移!!」と叫んでいる様子が。相転移とは物理学の用語で、同じ物質でも置かれる環境に応じて様態が変わる現象のこと。確かに、どんな作品のどんなシーンでこのセリフが飛び出したのか気になります。
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ツイートが投稿されると、わずか6分後に『マンガでわかる 量子の黙示録』(実業之日本社)という作品では、というコメントが複数寄せられ、実際にこちらの作品で正解だったことが分かります。
「きゃあ 相転移!」浜辺で見つけた謎の1コマから即座に漫画のタイトルが特定される「これがTwitterの力」 – Togetter
特定までの早さに「Twitter民の調査能力すげえ」「即答えが返ってきてTwitterの底力って凄い」と感嘆の声があがりました。
詳細不明な「巨大観音像」の謎に迫る
相転移の漫画のように、即特定にたどりつく例もあれば、特定まで難航するパターンもあります。
2017年12月に、滋賀県のお寺で見つかった古い写真に写る「謎の巨大観音像」の正体を知りたい、というツイートが投稿されました。
写真には木製の足場で囲まれた巨大な観音像の近くで、大勢の老若男女が記念撮影をしている様子が写っています。投稿者によると、写真はお寺の先代住職の持ち物で、昭和初期に撮影されたものと思われるとのこと。お寺の関係者も、撮影された場所や観音像についての詳細が一切分からないようだ、と投稿者が補足していました。