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アカデミーを立ち上げた大倉颯太の思い…「目標に対して行動できるような選手を」

バスケットボールキング

 アカデミーでは、僕が感じたことを伝えるというよりは、必要なこと、ポジティブなことを言い続けたいですね。

◆各ステージで教わったコーチへの憧れ

――先ほど、コーチになりたい思いがあったとのことですが、それはいつからですか?
大倉 コーチになりたいというよりは、僕は教えてもらったコーチ陣に憧れていました。ミニバスも中学校も高校も大学もすべて。コーチへのリスペクトと憧れがあったので、『こういう人たちになりたいな』と思っていました。

――素敵な指導者の方々と出会ったわけですね。どのようなことを教わってきたのでしょうか。
大倉 ミニバスだったら勝ちに直結しているかはわからないですが、「時間を守る」「挨拶をする」「靴を並べる」「親に感謝する」といったことを学びました。バスケットについても上のカテゴリーである高校生や中学生と練習をさせてもらう機会をたくさん与えていただきました。中学校ではチームとしてレベルを上げるために自分さえ良ければいいという考えではいけない、チームとして成長するための指導を受けました。高校では自分たちで考えてやるようにとよく言われていて、特にコミュニケーションをたくさん取ることを強調されていました。

――アカデミーの対象年齢でもある中学時代、大倉選手は全国大会で優勝。あのときからシュートバリエーションが多彩で、状況判断にも優れていた印象があります。
大倉 状況判断については当時たくさん教わりました。ミニバスから中学になるとレベルも上がるため、小学生が持っているだけのスキルでは通用しなかったので、リバウンドの取り方やディフェンスの手の使い方など、中学時代に多くのことを教えてもらいました。

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 コーチからよく言われたのは、僕がセルフィッシュにやれば、周りがフォローすることになる。バスケットボールは5人でやるスポーツで、一人ひとりの仕事の責任があり、それが集まったときにチームになるんだということでした。チームには、僕よりゴール下が強い選手、3ポイントシュートがうまい選手もいて、それに僕よりパスが上手な選手もいました。バランスが取れていたので、効率よく点を取る、まさに『チーム』として戦っていました。

――ミニバスや中学時代から変わらず得意としているプレーなどはありますか?
大倉 うーん…。分からないですね。僕自身、身体能力が高いぐらいでスキルがあったわけではなかったので。今の中学生を見るとすごくうまいじゃないですか。当時の僕らが今の中学生と試合したらどうなるんだろうって思いますよね。今はYouTubeなどのコンテンツなどがあることも影響しているのかなと思いますし、それを僕は言語化して伝えていけたらいいなと思っています。

――驚きですが、中学時代はスキルがあると思っていなかったのですか?
大倉 謙遜とかではなく、本当に思っていなかったです。自分でもどんなプレーをしていたか覚えてないぐらい、勢いでやっていました。それで少し考えるようになったのが高校、大学だったかなと思います。だから、中学のときはよく『感覚でやるな』と言われていましたよ。

――さて、アカデミーを通してどのような選手になってもらいたいと考えていますか?
大倉 Bリーグや海外で活躍する選手になってほしいという思いはあります。ただ、一番は自分がなりたい目標に対してどう向き合っていくか、ただの目標や夢で終わらせるのではなくて、そこに対して行動できるような選手になってもらいたいです。必要なスキルや体のこと、心のことというものを身につけて、早い段階で高いレベルにチャレンジしてほしいなと思いますね。

◆負傷前よりもパフォーマンスアップを目指す

――少し大倉選手自身のことをお聞かせください。今は膝のケガからの復帰を目指している最中です。
大倉 すごく順調で、何の壁にもぶつかることなくきています。ただ、ここからが大事で、ドクターやメディアカルスタッフとも、復帰することが目的ではなくてケガする前よりパフォーマンスが上がるようにということは話をしています。今はトレーニングもやっていて、ケガのリハビリというよりはパフォーマンスを前より上げることを目的にして取り組んでいます。

 前回、ヒザをケガしたときもそうですが、僕は周りの人に支えられているというのを本当に感じていて、その中でもドクターをはじめ、メディカルスタッフには感謝しかないです。この環境があれば大丈夫という自信は、前回に続いて改めて感じています。レベルの高いスタッフがいてくれてるので、モチベーションを保ちながら復帰に向けてトレーニングができていますね。

――ファンの存在も支えになっていますよね。
大倉 そうですね。ケガをしていても、メッセージを送り続けてくれる、常に心配してくれてるファンの方たちがいてくれるので、すごくモチベーションが上がります。

 僕の今のリハビリの目的としては、ケガをする前よりも強くなった状態でファンの方たちの前に戻ることなので、復帰した自分には期待してほしいです。それに、その期待に応える自信はあるので引き続き頑張りたいと思います。

 復帰したら、チームのエースになれるようにやっていきたいですし、周りの期待を超えていきたいですね。

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