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飯島寛騎“穣”が犬飼貴丈“豊”に「好きだ」と伝える真っすぐな姿が感動を呼ぶ<僕らの食卓>

WEBザテレビジョン

犬飼貴丈と飯島寛騎がW主演を務める「僕らの食卓」(毎週木曜夜11:00-11:30、BS-TBS)の第8話が5月25日に放送された。穣(飯島)が豊(犬飼)に「好きだ」とストレートな言葉で気持ちを伝える様子が描かれて感動を呼んだ。(以下、作品のネタバレを含みます)

■「僕らの食卓」とは

同作は、三田織の同名人気コミックを原作に、共に食卓を囲むことで縮まっていく距離感を丁寧に描く食と家族のハートフルドラマ。育った環境の影響で誰かと一緒に食事をするのが苦手な会社員・豊は公園で年の離れた兄弟・穣と種に出会い、なぜか「おにぎりの作り方」を教えることに。それ以来、豊と穣兄弟は一緒に食卓を囲み食事をすることが増えた、やがて家族のような存在となり、豊と穣の距離も次第に縮まっていく。

豊役を犬飼、見た目は怖いが、いつも弟の面倒を見ている家族思いの兄・穣役を飯島が演じるほか、明るく元気で上田家のムードメーカー的存在であり、穣の弟・種役で本格的なドラマ初挑戦となる前山くうがが出演する。また、穣と種の父で陶芸家である耕司役の原田龍二や、古畑星夏、市川知宏、てつじ(シャンプーハット)ら個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。


■穣は豊と以前に出会っていたことを話し出す

豊への思いが溢れた穣は思わず豊の頬にキスするが、その後2人はそれぞれに悩んでしまう。お互い連絡を取るのもためらっていたものの、穣が連絡して会う約束をする2人。

待ち合わせの喫茶店に豊がやってくると穣は先に待っていた。「この間はマジでほんとごめん!」と謝る穣。豊が「大丈夫だから」と言っても気がすまないようすの穣に、「というか、この前の話しかけてくれたって何?ごめん、覚えてなくて…」と豊は尋ねる。

穣はどこから話したらいいだろうと思い出しながら、話し始める。穣の母が亡くなった直後、穣は悲しいと思う前に少しホッとしていたという。病気がちだった母親がいなくなることをこれ以上怖がらなくていいからだ。穣がどんな思いを抱えて過ごしてきたのかと思うと胸が詰まる。

父・耕司から食べたいものを聞かれると「母さんのご飯」とポツリと漏らす、喪失感を抱えた穣。「不安がなくなると今度は空っぽになって、空になった体は埋まらないままだった」と穣は当時を思い返す。

■穣は豊の存在の大切さを伝える

穣が種の手を引いて歩いていると、種が抱っこをせがむ。穣が抱っこしないといさめていると、道路に寝転がって駄々をこねる種。公園にいた女性たちが子どもがかわいそうとささやいているのが聞こえてくる。

堪忍袋の緒が切れた穣は「もう知らない、そこで一生寝てろ」と声を荒らげて立ち去っていく。すると種の元に豊がやってきて、「そんなところで寝てたら危ないよ」としゃがんで優しく声をかける。種が立つと、「そうそう」と肯定してやり、偉い偉いと頭をなでてあげる。種がさらに幼くてあどけなく、豊のなにげない言葉やしぐさがやわらかくてほっこりとさせられる。

穣は慌てて駆け寄ると、豊は種に「じゃあね、バイバイ」と手を降って行ってしまう。腰をかがめて種に合わせて目線を低くしてやるところが豊らしい。穣は去って行く豊の姿をずっと見つめている。

穣は「あのときすごくうれしかった。助けてくれて。久しぶりに温かい気持ちになった」と豊に話す。そして、頭をなでてくれた豊の優しさを思い出しながら穣は意を決したように「豊、俺、豊が好きなんだ」とまっすぐに豊を見つめる。豊が驚いてもなお「好きだ」とストレートに口にする穣。

さらに、「豊と会って、一緒に過ごすようになって俺、久しぶりに生きてて楽しいと思った。今度は豊と何食おうとか、何しようとか、豊が居てくれると思うと安心するんだ」と穣は思いの丈を伝えるのだった。

包み隠さずまっすぐに豊に気持ちを伝える穣にジーンと胸が熱くなる。どんなに勇気がいっただろうと思うと切なくなり、穣の誠実な表情にも感動させられた。

◆構成・文=牧島史佳


 
   

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