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上級者とアベレージゴルファーの一番の違いは”構え”!? 「良いアドレス」を科学する【解説「ザ・ゴルフィングマシーン」#80】

みんなのゴルフダイジェスト

プロや上級者のアドレスとアマチュアのアドレスで決定的に異なるのは、プロは「どのようなインパクトを迎え、その結果どのようなボールが打ち出されるのかをイメージした上で、それを実現するためのアドレス」であるのに対して、アマチュアはただなんとなく構えているだけという点です。

これに関連してよく言われる格言の一つに、「インパクトはアドレスの再現」というものがありますが、ザ・ゴルフィングマシーンでは「実際にはインパクトの状態とアドレスの状態では、クラブや身体の部位の位置関係は異なるので、例外的な状況を除き同一にはならない」としています。

つまり「インパクトはアドレスの再現」という格言は、外見上のことを言っているのではなく、「アドレスはインパクトの状態を想定し、そこから逆算した始動の体勢であるべき」ということを言っているのではないかと思います。

そのように考えると、何万球とナイスショットをしてきた上級者と、ゴルフを始めたばかりのアマチュアでは、インパクトや出球のイメージ能力が格段に異なるでしょうし、アマチュアのアドレスがなんか「それっぽく」ならない理由も分かってくるわけです。

ザ・ゴルフィングマシーン的アドレスの必要条件

ではここでザ・ゴルフィングマシーンではアドレスについてどのように考えているのかを紹介します。

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まずアドレスというインパクトのための予備動作は、以下の三つのパートに分かれるとしています。

1. 素振り(練習スウィング)
2. ワッグル
3. フォワードプレス

さらにその中で確認すべき項目が以下6つあるとしています。

a) クラブフェースと目標方向の位置関係
b) グリップとクラブフェースの位置関係
c) グリップの形とボールの位置関係
d) インパクトプレーンの位置関係
e) グリップのプレッシャーポイント群の位置関係と握りの強さ
f) 右前腕の位置関係

例によってややこしいのですが、なんとなく簡略化して解釈すると、

(1) まず素振り(練習スウィング)で全体的な動作をイメージする。
(2) 実際にソールしてワッグルをすることで、フェース向きやヘッドの軌道を確認する。
(3) フォワードプレスでインパクトの状態を想定する。

みたいな感じになるのではないかと思います。

このうちフォワードプレス、つまりアドレスした状態からグリップを目標方向に移動させて実際のインパクトに近い状態を作る動作は、最近でははっきり行う選手はあまり多くありません。

ザ・ゴルフィングマシーンの書かれた時代(1960年代)ではベン・ホーガンさんなどもその重要性を力説しておられますので、ルーティンとしての効果はあると思われますし、少なくとも練習時にインパクトバッグなどを叩いてのインパクトの状態を確認しておくことは、良いアドレスを作っていく上で重要になると思われます。

とりあえずこれを意識

ザ・ゴルフィングマシーンの内容を紹介すると一気に話が難しくなりますが、とはいえ、冒頭で述べたとおりアドレスしないことにはゴルフが始まりません。というわけで、アドレスは「上達するにつれて少しずつ良くなっていく」ものであるという立場を取りつつ、まずは気をつけるべきポイントについても紹介したいと思います。

1. ケガを予防できること
具体的には、反り腰が強すぎる、あるいは上半身の前傾が少なすぎることで両手の通り道が詰まってしまうような、故障につながりやすい状態を避けるべきです。

2. フィニッシュまでバランスを崩さないこと
一般論として、アマチュアの方は上半身の前傾角度をつくることでつま先体重になりやすいです。この結果フィニッシュでボールのあった方向によろける場合があります。実は前傾をしつつも、体重はかなりカカト寄りにした方がフィニッシュのバランスが良くなるはずです。

3. クラブヘッドの軌道を確認できること
そうしてバランスが確保できれば、自分がスウィングしたクラブの、ヘッドの軌道(残像)が確認できてくるはずです。クラブヘッドがなるべく長く目標方向に動くことで、ボールもそちらに飛んでいく可能性が高くなるはずです。

ぜひお試しください。

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