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ジャック・ロジエ特集開催。劇場初公開「トルテュ島の遭難者たち」「フィフィ・マルタンガル」を含む全6本!

キネマ旬報WEB

「アデュー・フィリピーヌ」(2Kレストア)

1962年/フランス=イタリア合作/フランス語/モノクロ/110分/1.66:1/原題:Adieu Philippine/日本語字幕:寺尾次郎
出演:ジャン=クロード・エミニ(ミシェル・ランベール)、イヴリーヌ・セリ(リリアーヌ)、ステファニア・サバティーニ(ジュリエット)、ヴィットリオ・カプリオリ(パシャラ)
© 1961 Jacques Rozier

1960年パリ。アルジェリア戦争への徴兵を数ヵ月後に控えた青年ミシェルは、勤務先のテレビ局でリリアーヌとジュリエットという仲良しな2人の娘と知り合う。彼女らはミシェルに惹かれていくが、彼はどちらとも上手くやろうとする。そんな中、仕事でミスをしたミシェルは、兵役前にヴァカンスを楽しもうとテレビ局を辞め、2人に告げぬままコルシカ島へ旅立つ。

 

「トルテュ島の遭難者たち」(4Kレストア) ★劇場初公開★

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1976年/フランス/フランス語/カラー/146分/1.66:1/原題:Les Naufragés de l’île de la Tortue/日本語字幕:高部義之
出演:ピエール・リシャール(ジャン=アルチュール・ボナヴァンチュール)、モーリス・リッシュ(太っちょノノ)、ジャック・ヴィルレ(プティ・ノノ)、キャロリーヌ・カルティエ(広報アシスタント)、アラン・サルド(支店長)、ジャン=フランソワ・バルメール(ノッティンガム)、ナナ・ヴァスコンセロス(ミュージシャン)、パトリック・シェネ、ピエール・バルー
© 1974 Jacques Rozier

パリの旅行代理店に勤めるボナヴァンチュールと〈太っちょノノ〉は、ロビンソン・クルーソーの冒険を追体験させる無人島ヴァカンスツアーを企画。さっそく候補地に向かうが、空港で〈太っちょノノ〉が逃げ出し、代わりに弟の〈プティ・ノノ〉がボナヴァンチュールに同行することに。やがて2人はパリから到着した最初のツアー客を出迎え、冒険を始めるが、誰も言うことを聞かない。

 

「メーヌ・オセアン」(4Kレストア)

1985年/フランス/フランス語、ポルトガル語、スペイン語、英語/カラー/136分/1.66:1/原題:Maine Océan/日本語字幕:寺尾次郎
出演:ベルナール・メネズ(検札長)、ルイス・レゴ(検札係)、イヴ・アフォンソ(プチガ)、リディア・フェルド(女弁護士)、ロザ=マリア・ゴメス(デジャニラ)、ペドロ・アルメンダリス・Jr(興行主)、マイク・マーシャル(森の中の弁護士)、ベルナール・デュメーヌ(裁判長)、ジャン=ポール・ボネール(検察官)
© 1986 Jacques Rozier

ブラジル人ダンサーのデジャニラは、パリ発の特別列車〈メーヌ・オセアン号〉に飛び乗るも、検札係に罰金を言い渡される。フランス語が分からない彼女は、通りかかった弁護士の女性に助けられ、2人は仲良くなる。翌日、弁護士に誘われて漁師の裁判に立ち会ったデジャニラは、その漁師が住む大西洋の島で週末を過ごすことに。するとそこへ検札係もやってきて……。

 

「フィフィ・マルタンガル」(デジタル・レストア) ★劇場初公開★

2001年/フランス/フランス語/カラー/120分/1.85:1/原題:Fifi Martingale/日本語字幕:高部義之
出演:ジャン・ルフェーブル、イヴ・アフォンソ、リディア・フェルド、マイク・マーシャル、ルイス・レゴ、フランソワ・シャト、ジャック・プティジャン、ロジェ・トラップ、ジャック・フランソワ、アレクサンドラ・スチュワルト、ジャン=ポール・ボネール
© 1997 Jacques Rozier

ブールヴァール劇〈イースターエッグ〉はパリで大ヒット中。この低俗な自作が権威あるモリエール賞を受賞したと知った劇作家は、陰謀だと思い込み、上演中の戯曲を改変して “敵” に報復しよう企む。

 

【短篇】

「バルドー/ゴダール」(2Kレストア)

1963年/フランス/10分/モノクロ/1:1.37/原題:Le Parti des choses : Bardot / Godard/日本語字幕:寺尾次郎
© 1963 Jacques Rozier

 

「パパラッツィ」(2Kレストア)

1963年/フランス/20分/モノクロ/1:1.37/原題:Paparazzi/日本語字幕:寺尾次郎、追加訳:高部義之
© 1963 Jacques Rozier

1963年5月、ゴダール「軽蔑」のカプリ島での撮影現場を訪れたロジエは、そこで撮ったフッテージをもとに2本の短編を製作。「パパラッツィ」では、ブリジット・バルドーを一目見ようとする群衆やスクープ写真を狙うパパラッツィに焦点を当て、「軽蔑」を外側から捉えようとする。「バルドー/ゴダール」では、作品の内側からゴダールの撮影美学に迫りつつ、ロジエの作家性をも浮かび上がらせる。

 

ジャック・ロジエ/Jacques Rozier 1926年11月10日パリ生まれ。現在96歳。
高等映画学院(IDHEC)卒業。ジャン・ルノワール「フレンチ・カンカン」の撮影に実習生として参加した後、テレビ局で働きながら、初監督作となる短編「新学期」(1955)を製作。1958年、トゥール短篇映画祭で上映された短編第2作「ブルー・ジーンズ」がゴダールに絶賛され、ロジエはゴダールと親交を結ぶ。1960年、ゴダールにプロデューサーを紹介され、長編第1作「アデュー・フィリピーヌ」を撮影開始。同作は1962年、カンヌ国際映画祭批評家週間に選出される。長編第2作「オルエットの方へ」(1971)と長編第3作「トルテュ島の遭難者たち」(1976)では、ロジエ作品の特徴となる夏のヴァカンスを描く。1986年、冬の週末の出会いをコミカルに描いた長編第4作「メーヌ・オセアン」(1985)でジャン・ヴィゴ賞を受賞。2001年、今のところ最新劇映画となる長編第5作「フィフィ・マルタンガル」をヴェネチア国際映画祭に出品。同年パリのポンピドゥー・センターで、テレビ作品を含む大規模レトロスペクティヴが開催された。

 

〈みんなのジャック・ロジエ〉

配給:エタンチェ、ユーロスペース
公式HP:http://www.jacquesrozier-films.com

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