自身のインスタグラムで早稲田大学大学院スポーツ科学研究科入学を報告したのが、昨年4月。
「父やチームの前監督も早稲田出身だったので、ここを選びました。
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私は高校卒業なので、まず大学院受験資格を得るためにレポートや面接を受けての入学でした。
院でのテーマは『ブロックの研究』。とにかく、パソコンもろくにさわったことがなかったので、論文1本書くのも、まさに必死」
通ったのは、西東京市の東伏見キャンパス。
「自宅のある千葉から往復4時間かけての通学。ときには『娘をお願い』と、また母に頼ったり。
リビングで大学院1年生の私が論文に苦労してると、小3の娘に『ぜんぜんピカピカじゃない1年生だね』と言われたりも(笑)」
発見の連続の1年間だった。
「実際に選手、社会人として経験を積んだあとなので、あっ、あれはこういうことだったんだなと、“人生の答え合わせ”をしている感覚になったことも。
同時に、まだ知らない世界がこんなにあるんだと、学び直しの1年間は、私の人生の第2ステージの出発点だと思いました」
今年3月、無事に大学院の課程を修了し、修士の資格を得た。
「今後は、院で学んだことを現場に生かすと共に、MAN(ママ・アスリート・ネットワーク)やJOC(日本オリンピック委員会)の活動でも発信していきたい」
現役時代には封印していた両手の指のマニキュアがまぶしい。
「レポート書きでパソコンのキーボードを打つとき、この指が目に入るとテンションが上がるんですね! これも、バレー選手のころには知らなかった発見でした」
【PROFILE】
あらきえりか
’84年8月3日、岡山県生まれ。19歳で日本代表に。現在はトヨタ車体女子バレーボール部チームコーディネーター