まずは正しい立ち姿勢のポイントを押さえておこう。
「足幅を狭くし、足の人さし指を正面に向けて立ちます。そうすると自然に膝が正面に。次に、お尻を引き上げるように腰を軽く前傾させる。その状態で肩を後ろに引くと、背すじがきれいに伸びます」
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これが自然に身につくまでは、家事の合間などに、意識してこの姿勢で立つことが大切だそう。洗濯機を回した後や電子レンジの待ち時間などに30秒間、背中に集中して正しい姿勢を保ってみよう。
さらに、背中を丸めさせる原因として坂詰さんが指摘するのは、腹筋の硬さだ。
「腹筋は、肋骨から恥骨を結ぶ筋肉。腹筋の話をすると、苦しい腹筋運動をイメージしがちですが、じつは、腹筋の力は年齢を重ねてもあまり低下しません。明確に変わるのは柔軟性です。座ったままおなかを見下ろすと、多くの人はおなかが縮んで背中が丸まっているはず。腹筋が硬くなると、背骨全体が大きくカーブして背すじが伸びにくくなるんです。そのため、腹筋を鍛えるより、伸ばすストレッチのほうがラクに美しい背中を取り戻せます」
そこで、坂詰さんから腹筋の柔軟性をアップさせる3つの簡単なストレッチを教えてもらった。
「できるものからどれか1つだけでも、1週間続けると背中がすっきりしてきます。腹筋が柔らかくなればおなかがへこみ、さらに体を動かしやすくなるため、疲れにくくなるというメリットも。注意したいのは、骨盤をしっかり立てること。間違ったフォームで長時間やるより、正しく10秒キープしたほうが効果は出ます」
久しぶりに会った人に「後ろから見たら誰かわからなかった」なんて言われないように、ヘソを伸ばして後ろ姿美人を目指そう。