孤高の映画作家ジョン・カサヴェテスの特集上映〈ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ〉が、6月24日(金)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次開催。濱口竜介、三宅唱、石橋英子のコメント、ならびに予告編が到着した。
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上映されるのは「アメリカの影」(59)「フェイシズ」(68)「こわれゆく女」(74)「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」(76)「オープニング・ナイト」(77)「ラヴ・ストリームス」(84)の6本。「ラヴ・ストリームス」は2Kレストア素材をDCP化し、初めて劇場で公開する。
上映権の再取得が叶ったことで実現した今回の企画だが、撮影監督およびプロデューサーとしてカサヴェテスと併走したアル・ルーバンが2022年に亡くなったことから、その追悼上映の意味合いも帯びる。
〈コメント〉(敬称略・順不同)
ジョン・カサヴェテスの映画を見てしまった人生と、見なかった人生。幸福なのはどちらか、わからない。しかし見たことを後悔した日は1日たりともない。
──濱口竜介(映画監督)
カサヴェテスの映画をみるといつも高熱のような強い感情に浮かされます。できるならそれを書きたいけれど言葉が追いつかない。だからもう一度見たくなるしうっかり自分でも映画を作りたくなってしまう。『オープニング・ナイト』の終盤は毎回初めてのようにビックリし続けています。
──三宅唱(映画監督)