――玉緒さんと同居していると報じられていますが?
「いや、あのちょっと……」
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なぜか口ごもるAさん。どんなことを聞いても、はっきりとした返答はなく、同居についても認めようとはしなかった。だが次の質問だけには大きな声で答えた。
――玉緒さんはお元気なのでしょうか?
「生きてます!」
取材を進めると、母娘の確執を深めたに違いない新たな事実も判明した。Aさんは個人事務所の社長を辞任した半年後の’21年春に「株式会社勝プロダクション」を設立していたのだ。前出の知人が困惑しながら解説してくれた。
「『勝プロダクション』は、’67年に勝新太郎さんが設立した会社です。映画やテレビ作品の制作をしていましたが、放漫経営がたたって’81年に倒産。負債総額は12億円といわれています。
玉緒さんは’97年に勝さんが逝去した後もその返済に追われました。彼女にとって、勝プロダクションが蘇ったことは悪夢以外の何物でもないでしょう。いっぽうで玉緒さんは夫の借金を完済したことを誇りにもしていましたから、勝手にまったく同じ名前の会社をAさんが立ち上げたことを“裏切り”に感じたと思います」
’21年11月に掲載されたインタビューでは《今後の目標は、あと3年生きること》と語っていた玉緒。その言葉どおりに元気でいてくれることを祈りたい。