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人口世界一のインド、「人口ボーナス」の恩恵を受けられるのか?

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 インドの生産年齢人口の増加が、同国に「人口ボーナス」をもたらすのではという期待が多く寄せられている。人口ボーナスとは、ある国の若者の数が生産年齢を過ぎた高齢者の割合を上回ったときに起こり得る経済成長であり、これこそ中国が世界的大国としての地位を固める時に助けとなったものだ。

 インド経済モニタリングセンターのディレクターを務めるマヘーシュ・ヴィアス氏は「今のところは人口ボーナスを上手く活用できていない。生産年齢人口が大幅に伸びたところで、雇用が増えていないからだ」と指摘する。同氏によると、インドはここ6年間にわたり新たな雇用の創出に奮闘してきたが、仕事の数は4億500万件で停滞しているという。

 1947年時点で貧困国だったインドは、世界の新たな大国として台頭するまで驚異的な変化を遂げてきた。その経済は3兆ドルと、アジア第3位の規模を誇る。ソフトウェアやワクチンといった商品を扱う輸出大国で高技能セクターが急速に成長するなか、何百万人もが貧困を脱し、野心あふれる中流階級として勢力を伸ばしている。

 ところが、失業率も上昇した。インド経済モニタリングセンターの2022年の統計によると、生産年齢にあるインド人の雇用率はほんの40%に過ぎない。

 インド人口基金のトップ、プーナム・ムットレジャ氏はこれを認め、より若者に向けた計画の策定が必要だとしている。

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 同氏はさらに、教育にも投資が必要だと指摘しており「この膨大な人口が、経済活動のなかで仕事に就く機会を見つけて勝ち取るためには、スキルへの莫大な投資が必要となるだろう。しかし同時に、もっと多くの仕事を生み出してあげられるように努めなければならない」と述べている。

 中国は4月19日、国連の報告書の内容を受けて外交部報道官の汪文斌氏は「ある国の人口ボーナスは、人数だけではなくその質にも左右される。人口は重要だが、人材も重要だ。中国の人口ボーナスは消えてなどいない。人材ボーナスが発生しているため、発展の勢いは衰えていない」と述べている。

By KRUTIKA PATHI Associated Press
Translated by t.sato via Conyac

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2023年5月13日

提供元: NewSphere

 
   

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