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沢田研二の名演が光る、食べて生きる素晴らしさを綴った人生ドラマ!—「土を喰らう十二カ月」

キネマ旬報WEB

Blu-rayには、約55分の〈スペシャルメイキング〉や約34分の〈未公開シーン集〉、〈初日舞台挨拶〉(約23分)といった特典映像が収められている。

〈スペシャルメイキング〉は2020年初春から始まった1年半に及ぶ映画の撮影風景をメインに、登場人物の背景やキャスティングに関する中江裕司監督のコメントが挿入されていく構成。作家になりきるため、撮影に入るかなり前から万年筆で原稿用紙に文字を書く練習を重ねてきた沢田研二のことや、品格のある人に演じてもらいたかったという檀ふみのこと。昔、ある賞をもらったときに授賞式会場で同席して、いつか仕事をしたかったという松たか子のことなど、主要キャストに対する監督の想いが綴られている。撮影現場に愛犬を連れてきていて、アップした後、犬笛で犬を呼びながら一緒に去っていく火野正平が粋でかっこいい。またクランクアップの挨拶で、今年3月に亡くなった奈良岡朋子が監督に、『また、呼んでね』と言っているのは、感慨深いものがある。

料理を担当した土井善晴がいつも付きっ切りで食材の洗い方から料理の作り方、盛り付けの仕方まで丁寧に指導している姿も印象的。このメイキングを観ると、彼が影の主役であることもわかるだろう。総じて大人の俳優、スタッフばかりなので現場には和やかは空気が漂っていて、映画本編と合わせて観ると、一層味わいが深くなるメイキングだ。

〈未公開シーン集〉には、ほうれん草のおひたし、芹ご飯、こごみの胡麻和え、梅干し作りなど、ツトムが料理を作る場面が数多く収録されていて、レシピはないが、彼の精進料理集としても楽しめる。一切手を抜かず、野菜の収穫から陶器の骨壺作りまで自分でやってみせる沢田研二のひたむきな姿も心に残る。映画では語られなかったツトムの日常を補うエピソード集として、見応えのある映像特典になっている。

 

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文=金澤 誠 制作=キネマ旬報社

 

 

 

「土を喰らう十二ヵ月」

●5月10日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタル同時)
Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら

豪華版 Blu-ray 価格:6,380円(税込)
【ディスク】<1枚>(Blu-ray1枚+特典映像)
★封入特典★
・ブックレット(32頁)
★映像特典★
〇スペシャルメイキング(約55 分)
〇初日舞台挨拶(約23 分)
〇未公開シーン集(約34 分)
1)真知子のために椿を活けるツトム
2)ほうれん草のおひたしと大根おろし
3)芹ご飯
4)こごみの胡麻和え
5)タラの芽採り
6)花を活けるツトム
7)チエさんの割り箸
8)またたび酒
9)梅干しづくり
10)赤紫蘇で梅を染める
11)お米の研ぎ汁や野菜くずで畑をつくる
12)赤土で骨壺をつくる
13)朝を迎える
14)白粥と梅干し
〇特報
〇予告編

●通常版DVD 価格:5,280円(税込)
【ディスク】<1枚>(本編DVD1枚)

●2022年/日本/本編111分
●監督・脚本:中江裕司
●原案:水上勉『 土を喰う日々-わが精進十二ヵ月- 』(新潮文庫刊 ) 『土を喰う日々-わが精進十二ヵ月-』(文化出版局刊)
●料理:土井善晴
●出演:沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八 / 檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子
●主題歌:「いつか君は」沢田研二(ANIMA Publishing inc.)

●発売・販売元:VAP
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

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