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中央アジアの巨匠バフティヤル・フドイナザーロフ特集決定。ユーモラスでファンタジックな映画世界を再発見!

キネマ旬報WEB

「少年、機関車に乗る」2Kレストア版

監督:バフティヤル・フドイナザーロフ/出演:チムール・トゥルスーノフ、フィルズ・サブザリエフ
1991年/タジキスタン・旧ソ連合作/98分/モノクロ/1:1.33/モノラル
1991年マンハイム国際映画祭グランプリ、カトリック批評家賞、FIPRESCI賞
1992年トリノ国際映画祭グランプリ
2022年ヴェネツィア国際映画祭ヴェネツィア・クラシックス正式出品 他

フドイナザーロフ26歳のデビュー作。17歳のファルーと7歳のアザマットの兄弟は、遠い街で暮らす父に会いに行くため機関車に乗る。すると駅でもないのに運転士の家で止まったり、トラックとの競争が始まったり、悪ガキが石を投げてきたりと予期せぬ出来事が続発。そうして機関車は大平原をガタゴトと走っていくが……。セピア色の画面にユーモラスな詩情が溢れるレール・ロードムーヴィー。

 

「コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って」4Kレストア版

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監督:バフティヤル・フドイナザーロフ/出演:パウリーナ・ガルヴェス、ダレル・マジダフ
1993年/タジキスタン/96分/カラー/1:1.66/モノラル
1993年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞監督賞

内戦下のタジキスタン、ドゥシャンベでロープウェイの操縦士をするダレルは、賭博好きな父親に借金のカタにされたモスクワ帰りの都会的な娘ミラに一目ぼれ。恋の駆け引きを知らないダレルは、ひたすらミラを追いかける……。戦時でも変わらない人々の営みを交え、ロープウェイのように行きつ戻りつするふたりの恋を瑞々しく描く。撮影中に内戦が勃発し、銃撃戦の様子などがすぐ脚本に取り入れられた。

 

「ルナ・パパ」4Kレストア版

監督:バフティヤル・フドイナザーロフ/出演:チュルパン・ハマートヴァ、モーリッツ・ブライプトロイ、アト・ムハメドシャノフ
1999年/ドイツ・オーストリア・日本合作/110分/カラー/1:1.66/ドルビーSRD
1999年ヴェネツィア国際映画祭正式出品
1999年東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞
1999年ナント三大陸映画祭グランプリ、観客賞

マムラカットは女優を夢見る17歳。ある月の晩、暗闇から声をかけてきた男の子どもを宿してしまうが、男は忽然と姿を消す。古いしきたりに従う村人たちが冷たい視線を向ける中、マムラカットは父と兄と共に男を探す旅に出るが……。シャガールの絵画のように美しい村で、少女が未来を切り開こうと奔走する荒唐無稽な極上ファンタジー。マムラカットは〈国家〉〈大地〉を意味する言葉。

 

「海を待ちながら」

監督:バフティヤル・フドイナザーロフ
脚本:セルゲイ・アシケナージ
出演:エゴール・ベロエフ、アナスタシア・ミクリチナ、デトレフ・ブック
2012年/ロシア、ベルギー、フランス、カザフスタン、ドイツ、タジキスタン/110分/カラー/1:1.85/ドルビー5.1

フドイナザーロフ最後の作品。船長マラットはアラル海で大嵐に遭遇し、妻と仲間を失った。心に傷を負った彼は、今では干上がった海に戻り、自分の船を引きずって横断する無謀な旅に出る。贖罪を求めて彷徨うマラットの行き着く先は──。カザフスタンとウズベキスタンにまたがり、半世紀で10分の1にまで縮小した大湖・アラル海に、監督の中央アジア人としての思いが投影された壮大な夢の物語。

 

バフティヤル・フドイナザーロフ Bakhtiyar Khudoinazarov
1965年6月29日タジキスタン共和国ドゥシャンベ生まれ。20歳でモスクワの全ロシア国立映画学校の監督科に入学。卒業後ドゥシャンベに戻り、26歳で撮った初長編「少年、機関車に乗る」がトリノ国際映画祭、マンハイム国際映画祭、ナント国際映画祭でグランプリを受賞、またベルリン国際映画祭や香港国際映画祭へも出品され、世界の映画シーンに軽やかにデビューした。93年の「コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って」はヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。続く99年の「ルナ・パパ」もヴェネツィア国際映画祭に出品され、東京国際映画祭優秀芸術貢献賞を受賞した。2002年の「スーツ」(劇場未公開)は東京国際映画祭審査員特別賞、優秀芸術貢献賞をダブル受賞。2015年4月21日、滞在先のベルリンで死去。享年49歳。

 

主催・配給:ユーロスペース、トレノバ 宣伝:大福
公式HP:www.khudojnazarov.com

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