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HKT48豊永阿紀、自分で撮影した1stアートブックは「思っているもの以上が作れました」

asagei MUSE

 豊永とカメラの出会いは中3の時、友人と一緒に写真を撮りたいと父親からカメラを借りたことだった。その後、高校生の時に学校に「写ルンです」を持って行ったところすごく楽しく、そこからのめり込んでいったそうだ。

 彼女の父親は映像関係の仕事をしており、以前の仕事でカメラを扱っていたことから自宅にはカメラ機材がたくさんあるという。「すごい恵まれた環境で育った」と思っており、本書には父親との対談も収録されていることから、「ぜひ見ていただけると嬉しいです」とハニかんだ。

豊永阿紀1stアートブック通常版表紙

 出来上がった本をもらったのは劇場公演の楽屋。メンバーみんなと「せーの!」と言いながら1ページずつ観ていったという。被写体以外のメンバーからは伊藤優絵瑠のページに「今までメンバーがよく見ていた優絵瑠が写ってるね」との感想もあり、それが嬉しかったそうだ。

 そんな豊永はステージにもカメラを持ち込むことがある。運上弘菜は「時々カメラ貸してといって私のことを撮ってくれたり」するそうで、とくに身構えていないメンバーの写真も撮れることが印象的とのこと。普段あまり絡まないメンバー二人のツーショットが写っていたりすることも印象的なようだ。

豊永阿紀1stアートブックEC版表紙

 アートブックでお気に入りのショットは、荒巻美咲と栗原紗枝のペアショット。本書でも唯一のペアショットであり、衣装などのシチュエーションやコンセプトをはっきりと決めて撮ったという。それでも二人ならではの世界観もあることから、メイクやヘアは好きなようにしてもらっており、自分のアイデアに二人の感性がプラスされたことで「思っているもの以上が作れました」と自信を見せた。

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 今回「アイドル兼フォトグラファー」という肩書きで臨んだことについては「恐れ多い」と恐縮しつつ、「まだまだその名前にはほど遠いというか、及ばないという実感はある」と謙遜。その一方で、兼任という肩書きについては「今の私にしかできないんじゃないかなと思うと恥ずかしながら嬉しいです」と笑顔を見せた。

お気に入りだという荒巻美咲と栗原紗枝のペアショット

 今後についてはHKT48のメンバーであるうちに、豊永自身にしか見られない他のメンバーの魅力を世間に発信していきたいという。「普通の姿が魅力的だというのがずっと感じて」いたそうで、楽屋など舞台裏の姿はふだんファンに見せないぶん、魅力的な部分があると力説。それを見られるのは自分の特権だとしたうえで、その魅力を伝えていくことで、豊永自身がHKT48をすごく好きだと思う気持ちが、もっと広く伝わっていくとの期待を語っていた。

 本書はファッション誌「S Cawaii!」のウェブ版で昨年10月から今年3月まで豊永が担当していた連載企画「to 4 seasons」がベースとなっている。そもそものきっかけは「S Cawaii!」にてHKT48のスペシャル号を作った際に、6期生を撮ってほしいと豊永に依頼が来たこと。それをきっかけに連載が始まり、「S Cawaii!」本誌でもカメラマンとしてアンジュルムの竹内朱莉を撮影するなど、「なんとか頑張って撮った縁と奇跡の連続だったと思います」と振り返っていた。

カメラマンによるポートレート1

カメラマンによるポートレート2

 今後について豊永は「コンビ厨という部類のオタク気質」があると明かしつつ、全メンバーを二人組で撮ったらどうなるんだろうという考えがもともとあったと告白。そういったコンセプトを乗っけるのも面白いとしつつ、そこに自分の書いた文章を組み合わせることで「もっと面白いものになるんじゃないかと思います」と意気込んだ。

 いま密かに推しているペアは6期生の北川陽彩と森﨑冴彩。二人とも背が高く、ステージでの輝き方が面白いという。また同期(※4期生、2016年加入)にもいろんなコンビがあるそうで、そういった魅力を伝えていきたいそうだ。

【豊永阿紀からファンへのメッセージ】

 すでにお手に取ってくださったファンの皆さん、そして豊永のファンではないけど買ってくれたよと言ってくださる方がすごく多くて、この本を私が作った意味が本当にあったと実感しています。

 これから観ていただく方には、「僕が/私たちが知っている魅力はこれなんだよ」という瞬間も捉えていると思いますし、こんな表情するんだという瞬間も捉えられていると思います。HKT48のことを何も知らない方にも伝わる輝きというものがあると思いますし、それを伝えられる手助けができていれば。季節に寄り添えるようなそんな一冊ができたと思いますし、是非沢山の方に楽しんでいただきたいです。

(取材:渡辺梨子/撮影:Issey Nakanishi)

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