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「長渕剛の盟友だった男」黒土三男氏が死去『とんぼ』でともに生み出した「英二」をめぐり後に決裂

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2008年、京セラドームでの清原和博氏の引退セレモニーで『とんぼ』を歌う歌手の長渕剛(左)。同曲はオリコンチャート5週連続1位を記録しミリオンセラーとなった(写真・時事通信)

 

 3月25日、多臓器不全により76歳で亡くなった、脚本家で映画監督の黒土三男(くろつち・みつお)さん。『オレゴンから愛』(フジテレビ系)など、脚本家として数々の作品を世に送り出してきた黒土さんは、ミュージシャン・長渕剛の「役者路線」を確立させた、といっても過言ではない人物だ。1980年代後半に、長渕を主演としたドラマや映画を立て続けに生み出したことで、長渕剛のファンには、その名をよく知られた存在だった。

 

 1983年に『家族ゲーム』(TBS系)でドラマ初主演を飾った長渕は、1986年、黒土さんが脚本を担当したドラマ『親子ゲーム』(TBS系)で、初めて黒土さんと出会った。『親子ゲーム』がヒットしたことで、長渕・黒土コンビは翌年の『親子ジグザグ』(TBS系)でも、俳優と脚本家として共闘。こちらの作品もヒットさせている。

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 そうして絆を深めていった2人が、1988年に世に放ったのが、2人の会話の中から着想を得た伝説のドラマ『とんぼ』(TBS系)だった。それまで、家族や親子を描いたドラマに出演していた長渕が、本作では義理人情に熱く、一匹狼を貫く孤高のヤクザ、小川英二を熱演。

 

 当初から、長渕と心中する覚悟で「本当のドラマをつくる」と決めていた黒土さんは、プロデューサーと対立しながらも、信念を貫いて制作を続行。結果、ドラマは長渕の歌う主題歌とともに大ヒットし、長渕はカリスマ的な人気を獲得するに至った。翌1989年には、『とんぼ』の世界観を継承した、長渕主演の映画『オルゴール』で、黒土さんは映画監督としてデビューしている。

 

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