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台風や地震のことは気象庁の「気象科学館」で学ぼう!

防災ニッポン

「災害ポイントウォッチャー」では地震、津波、夕立、台風などの災害に遭遇した際の安全な行動について、画面をタッチしながら学びます。

地震モードをやってみます。画面にいる「危険な状況の人」を探し出し、タッチしていきます。地震が発生したときに、どこに気を付けて行動しなければいけないのかを考えて、画面の中の人の動きをチェックしていきます。

最後に答えと解説を確認できます!大人でも意外と難しいかも。

続いて津波シミュレーターです。実際の水を使って津波と波浪(普通の波)を人工的に起こしながら、違いを学ぶことができます。

プールの側面で水中に浮かぶ丸い球を見ていると、波浪(普通の波)のときは水の表面だけが揺れるのに対し、津波の場合、水の中まで揺れることがわかります。

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次は緊急地震速報です。大きな地震が来る数秒前に、携帯電話などでギュンギュン警告音を出して知らせてくれますね。このコーナーでは、地震の「P波」「S波」の違いと、その違いを生かした緊急地震速報の仕組みを学ぶことができます。
地震が発生した際に最初に揺れるのは「P波」の影響です。緊急地震速報はこのP波を観測したとき警告音で知らせるそうです。その後の大きな揺れは数秒遅れでやってくる「S波」の影響なので、緊急地震速報によって大きな揺れの前に通知をすることができるんです。

仕組みを学んだ後は緊急地震速報が鳴ってから地震が来るまでにすべき正しい行動をクイズ形式で学びます。座っている椅子がぶるぶると揺れるのも臨場感があります!

大雨の危険性や台風発生は五感で学ぶ!

特にぜひお薦めしたいのがこちらの「大雨ヒヤリハット」です。中で映像を見ながら局地的な大雨の危険性を学びます。

途中「油断してはいけない!」というポイントで風が吹いてきますし、大雨が降るシーンでは、自分の足元が水浸しになっているように思える演出がありました。危険性を五感で学ぶことができるんですね。

こちらは「うずのすけ」。ボタンを押すと、台風と竜巻を作ることができます。それぞれ作ってから、手をかざして風を受けることもできます。同じ渦ですが、違いがわかりました。

気象や観測は新人予報官になりきって学ぶ!

ここは「ウェザーミッション」というコーナーです。大きなモニター画面を前に、気象庁の新人予報官になってクイズにチャレンジしていきます。

臨場感たっぷりの大画面を見ながら、天気予報の仕組みや災害への対応方法について、クイズに答えながら楽しく学ぶことができます!

気象庁で実際に使われているものを展示しているコーナーでは、百葉箱や風向風速計などから…

積雪計を使って身長が計測できるなど面白い試みもありました!楽しみながらさまざまな計測機器に触れることができますよ。

出口近くには、気象庁の貴重な歴史的展示物がずらり。南極から持ち帰った石や気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」の模型もありました。

驚いたのが「毛髪自記湿度計」。昔は髪の毛で湿度を測っていて、その際に使用されていた現物なのだとか!その精度がちょっぴり気になりますね。

高層ビルの揺れ方の違いは「みなと科学館」で!

同じビルの1階にある港区立「みなと科学館」にも寄ってみました。

ドーム状の入り口から常設展示コーナーへ進みます。

常設展示にはビルの揺れ方を学ぶコーナーがありました。免震建物モデル、制震建物モデル、耐震建物モデルのビルがあり、どう揺れるかを見ることができます。揺れの抑え方が異なると、揺れ方も違うんですね。

ちなみに施設が入る建物は免震建物モデルで、大きな地震が起きた際には最大でビル全体が左右に65㎝ほど動くのだそう!実際に地震で左右に動くのに備え、隙間があらかじめ設計されていることにも注目してみてください。

気象庁ならではの充実した無料施設!

気象庁が長年観測してきたデータをもとに、災害を学ぶことのできる「気象科学館」。津波や台風、竜巻を自分で作る機器を初めて見ました。充実のコンテンツでかなり長い時間楽しめる場所でした!ぜひ家族や友達と訪れてみてはいかがでしょうか?

気象科学館
休館日:毎月第2月曜、年末年始(12月29日~1月3日)、その他にメンテナンス等の臨時休館あり
電話:03-6381-5041(予約受付時間:午前10時~午後5時)
(みなと科学館の電話受付につながるため、「気象科学館への入館希望」と伝えてください)
見学所要時間:約1時間~1時間30分

 

<執筆者プロフィル>
松本果歩
フリーランスライター

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