大切なのに、理解する、あるいは理解を促すのが難しいトピックでも、身近な例えとわかりやすい絵があれば、伝わることもある。11月にTwitter上で公開された創作漫画『人間社会ってテトリスみたいだよねって話』は、発達障害というセンシティブなテーマについて伝わりやすく、優しく表現した作品だ。
(参考:漫画『人間社会ってテトリスみたいだよねって話』を読む)
作者は、子育ての合間を縫って漫画制作を進めているという水谷アスさん(@mizutanias)。多くの人が読み、考え、現在まで4000を超える「いいね」を獲得している本作に込めた思いなど話を聞いた。
■「みんなちがって、みんないい」
――『人間社会ってテトリスみたいだよねって話』を制作したキッカケを教えてください。
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水谷:実は本作を描いたのが、もう3年ほど前なので細かいことは覚えていません。ただ、発達障害のことを“凸凹ちゃん”と呼んでいる人がいて、そこから着想を得た記憶はあります。
――本作には様々なリアクションが寄せられていましたが、印象的な声はありましたか?
水谷:「この分類のどれにも入れない人だっている」とネガティブに受け止める人がいたことが印象的でした。「どんないびつな形だったとしても、居場所が見つけ合える世界だといいよね」というメッセージを込めて、テトリスという枠組の中で例えたつもりでした。仮にどのテトリミノにも当てはまらなくても、そういう人も生きやすい世界になってほしいです。
――改めて本作に込めた思い、メッセージを教えてください。
水谷:金子みすゞさんの詩「みんなちがって、みんないい」ということです。違うことは悪いことじゃない。むしろいいこと。自分に居場所がないと感じている人も、どこかに自分を活かせる場所があるかもしれないと考えるキッカケになれば嬉しいです。
■個性のバランスがいいゲームは?