ラブレター
意を決してラブレターを出したかりあげ。送られた女性は、ほとんど読むこともなく、クシャクシャに丸めてゴミ箱へポイ捨てした。
するとその様子を見ているはずもないかりあげはゴミ置き場に捨てられていたゴミ袋を漁ってラブレターを発見すると、再度封筒に入れて送りつけた。
わざわざ丸めたラブレターを、ゴミ袋を漁って取り出し、再度送りつけるという奇行。かりあげの狂気がモロに出たエピソードといえよう。
鳥の目線で
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東京のビル街を見ながら「次々とビルが建ってどんどん変貌していくなあ」とつぶやく木村課長。会社に戻ると「一度空から見てみたいな。東京を鳥の目線でね」と笑う。するとかりあげは鳥かごを頭からかぶり、「あ、飼われている鳥の目線じゃなく?」と声をかけた。
「鳥の目線で東京を見たい」と話す課長に、鳥かごをかぶって「飼われている」ことをアピールしたかりあげ。中間管理職として組織に飼われている存在とも言える課長への強烈な皮肉のようにも思えた。
世間への皮肉と狂気が描かれている『かりあげクン』。実写ドラマも、このようなテイストが反映されている?
文=佐藤俊治