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岸井ゆきの「夢と魂のこもった作品」 『ケイコ 目を澄ませて』への思いを語る

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(左から)松浦慎一郎、南海キャンディーズ・山崎静代、岸井ゆきの、小笠原恵子

 12月16日に公開される映画『ケイコ 目を澄ませて』の先行特別上映会が12月6日にテアトル新宿にて開催され、岸井ゆきの、南海キャンディーズ・山崎静代、松浦慎一郎、小笠原恵子が登壇した。

参考:岸井ゆきのが景色を眺めて物思いにふける 『ケイコ 目を澄ませて』本編映像公開

 本作は、2013年までに4戦を戦った耳が聞こえない元プロボクサー・小笠原恵子の自伝『負けないで!』を原案に、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱が監督を務めた人間ドラマ。岸井演じる両耳が聞こえないプロボクサー・ケイコと、三浦友和演じる視力を失いつつある会長の交流を描く。岸井、三浦のほか、仙道敦子、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子らがキャストに名を連ねている。

  岸井にとって今年は、映画やドラマ舞台にと、出演作が続いた1年に。そんな2022年を締めくくる本作の公開を目前に控えた現在の心境を聞かれた岸井は、「3大映画祭のベルリンに作品が届いたのもそうだし、フィルムで撮る映画の現場に入るのも私の夢でした。『ケイコ 目を澄ませて』は私にとってとても大切な作品で、私の夢を叶えてくれた作品。私の夢と魂のこもった作品が公開されるのが嬉しいです」と喜びもひとしおだった。

 特別ゲストとして登場し、アマチュアボクシングの経験もある山崎は、本作に出演していないのにもかかわらず「どうも、ケイコの憧れるヘビー級ボクサーを演じました」と満面の笑みで答えながら、「ただのボクシング映画ではなくて、一人の女性として戦っているケイコの葛藤が共感できる熱い映画です」と映画をプッシュ。撮影が始まる3カ月前からボクシングトレーニングを行って役に挑んだ岸井の姿には「岸井さんの目がまずボクサーの目だと思った。あの目はお芝居だけでは出来ないもの。それだけ自分を追い込んで演じられたのが凄い」と賛辞を送り、岸井は「感激しております。ボクシングの基礎からしっかりとやらせていただいたのが自分の身になったと思います」と喜んでいた。

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 主人公ケイコのトレーナー役として出演し、本作のボクシング指導も務めた松浦は、岸井との高速ミット打ちシーンについて「ある程度のベースは決まっていたけれど、流れは決まっていなかった。岸井さんはどの手が来るのかわかっていなかった」と、即興だったという驚きの舞台裏を明かすと、山崎は「あれを自然に瞬時にやっていたんや。すげえ…」と驚愕。これまで数多くのボクシング映画に関わってきた松浦が「正直、岸井さんは一番ボクシングから遠い人だったけれど、一番努力して一番頑張った人」と明かすと、山崎は「それをよくぞあそこまで……凄い」と岸井の努力の結晶を賞嘆していた。

 岸井はボクシング初挑戦となったが「ボクシングトレーニングを積んでいくうちに、これは自分自身との戦いだとわかる瞬間がありました。ボクサーならではの縄跳びができるようになっていく瞬間、パンチが強くなっていく瞬間、パンチが早くなっていく瞬間。それは私が練習しているからこそ習得できたもの。それを実感してからはボクシングが好きなりました」とボクシングが持つ魅力にドップリ。するとドラマでボクシングを経験したことからボクシングにハマったという山崎は「そこからよ。私もドラマでボクシングをやってからオリンピックを目指したから。もしかしたら岸井さんも……」とコメントとし、岸井も「もしかしたら……まずはスパーリングから始めたい」と満更ではないようだった。

 またケイコとの共通点について岸井は“口数が少ない”点を挙げて「ケイコは手話言語を使ってもお喋りな方じゃない。私もプライベートではお喋りじゃないし、頭で考えて言葉になっているときにはもうその話題は終わっている。でもそれを発散するために私は文章を書きます。ケイコも同じように文字で発散するので、その気持ちが理解できました」と共感を寄せながら「共感というよりも、もはやケイコの目線でものを見ている感覚がありました。ケイコは私だと思っていました」と魂を共有しているようだった。

 そして、最後に登場したケイコのモデルになった小笠原は、手話通訳を介して「昔の自分を思い出して涙が出ました。映画を作る前に岸井さんとは一度も会ったことがないのに、私の行動や表情が似ていて凄いと思った。初めて邦画を観て素晴らしいと感じました」と絶賛。この言葉に岸井は「本当に嬉しいです」と目に涙を浮かべながら「ゼロ号試写の時に2人で号泣して『今度一緒にボクシングをやろう!』と約束をしました」と固い絆を感じさせた。

 イベントの締めくくりに、主演の岸井は「この映画はボクシングを基にして物語を作っているけれど、ケイコの生き方の物語だと思っています。ケイコと生き方は違うかもしれないけれど、この時代に共に生きているという共通点から皆さんに何かを感じていただければと思います。公開の際にも色々な方に観ていただいて、色々な感想を聞きたいです!」と目前に迫った全国公開に期待を抱いていた。(リアルサウンド編集部)

 
   

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