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Snow Man 目黒蓮、“気持ちを作ること”との向き合い方 「ずっと感情を考え続ける」

Real Sound

ーー撮影している期間は割と辛い日々だったんですね。

目黒:そうですね。撮影があると前の日から頭の中で感情の整理をするのですが、そうすると次の日の撮影までずっとその感情について考えていたりするんです。それが辛いシーンだったりすると、隅の方で泣いたりすることもありました。僕は、器用にポンポンと切り替えていけるタイプじゃないので、ずっと考えておかないといけないんです。今でも、あのときのことをリアルに思い出すと辛くなります。だからこそ、終わったときの達成感はすごかったですね。

ーーご自身でキャラクター像を作って撮影に臨んだということですが、廣木隆一監督とはどういったお話をされましたか?

目黒:監督は「とにかく気持ちを持ってきてくれればいい。それを繋げるのは俺の仕事だから」と言ってくださっていました。なので、自分はとにかくそのシーンでの三角はどういう気持ちなのか、その前後はどういう気持ちだったのか、ということだけを考えていました。僕には細かいお芝居のテクニックや引き出しはないので、とにかくたくさんの学びを拾いに行くことと、そしてシーンのこの気持ちだけを持っていくことを徹底していました。あと、僕は現場でもずっと考え続けているので、特に誰かと喋ることもなく1人でポツンといるタイプなんです。僕のそういうところを理解してくださったのか、監督が「今、目黒くんが気持ちを作ってるところだから、周りは静かにしてあげて」とか声かけをしてくださって、僕にとってやりやすい環境を作ってくれました。僕もその優しさに応えるために一生懸命やるしかないなと思いました。

ーー監督との役柄のすりあわせはどのように行いましたか?

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目黒:そこまで深くお話はしていないです。でも、僕が作ってきた気持ちを持っていって、それをもとにテストをしたり、段取りを何回も繰り返して確認した上で、撮影は進みました。なので、現場で僕の作った気持ちをブラッシュアップしてくださった、という感じです。

ーー撮影はそういった段取りで進めていたんですね。

目黒:現場での撮影スピードにはとても驚きましたね。テストをしているうちにいろいろ変わることがあって、気付いたらセリフが増えたり、なくなったりしていました。そうしていろいろなものが変わっていくなかで、ときには自分の整理がつかないほどの速さで変わることもあったのですが、それが逆に僕の“自然”な演技を引き出してくれている感じがしました。もちろん、表現そのものが変わることはないのですが、そうやって流れるような撮影をしていたのが印象に残っています。

ーーそうした現場では緊張感もあったのではないでしょうか。

目黒:もちろん緊張感もありました。ですが、実際には自分はその場でやってるときは作った気持ちのままなので、緊張するのもたまに忘れてるぐらいでした(笑)。「やばい、どうしよう」みたいな感じになる余裕が、逆になかったです。

Snow Manのメンバーは「元気をくれる存在」

ーー目黒さんはこれまでさまざまな種類のお仕事を経験されてきましたが、自分で成長しているという実感はありますか?

目黒:デビューしてからは全体的に少しずつできることが増してきているとは思うのですが、それがどこまで到達しているのかはわからないです。なんというか、“(自分に)満ちている”感はないです。それよりも、グループに何かを還元するためにいろんなジャンルや外仕事に挑戦したりをしている、というような、“還元”の意識でやっている部分があります。還元できることは全部やりたいです。とはいえ、“満ちたい”とは思いますけどね(笑)。

ーー逆に、Snow Manでの活動やメンバーとのかかわりは、目黒さんにとってどういう存在ですか?

目黒:笑わせてくれて、元気をくれる存在です。俳優業だけではなく、1人で外に出るときは、自分的にはグループのために1人で戦いに出ているぐらいの気持ちです。でも、戦いに出ているとやはり少しずつ心がすり減ることもあります。そんなときにお仕事でメンバーと会えたときや、みんなで会う仕事が入ってるだけでウキウキするし、何か実際に会えばみんな笑わせてくれて、元気をくれます。それでまた頑張って戦いに戻れるし、そんないい感じのバランスになっています。

ーー本作を通していろいろ学びたいとおっしゃっていましたが、大泉洋さんや有村架純さんをはじめとしたキャスト陣の皆さんと共演されて、感じたことや感心したことを教えてください。

目黒:率直に、凄すぎました。そういう方たちを前にして、一緒にお芝居ができた時間があっただけでとても僕にとってとても貴重なことでしたし、たとえばお芝居をしているときも、自分のセリフに対しての反応一つとってもテストのたびに違う表情をされているのを見て取ることができました。それに、現場でのものの言い方なども、どのようにしているかなどを知ることができました。

ーー具体的には現場でどういった振る舞いをされていましたか?

目黒:大泉さんは、本当に細かい部分まで動きに理由をつけていて、そうしたことを監督と入念に話し合われてるところを見ていました。主演を務める方のあり方ってこうなのか、と思って見ていました。

ーー有村さんとはどういったお話をされましたか?

目黒:先ほども言いましたが、自分は本番の期間は1人でずっと考えているタイプなんですけど、でも見ていると、有村さんもそういう感じがしました。そうして自分でしっかり整理されているような感じがして、有村さんからも「短い期間だけど濃い時間にしないといけないから、役を通して信頼関係を築けていけたらいいなと思っています」とおっしゃってくださいました。その言葉に、とても助けられました。

ーー完成した作品を観られて、率直にどうでしたか?

目黒:超号泣しました(笑)。試写ではSnow Manのラウールも一緒にいたんですけど、一緒に号泣していて、その姿を見ると嬉しかったですね。自分のシーンは緊張しながら観ていましたけど、あとは撮影では観れていなかった部分やほかの方たちの演技を見て、やっぱりすごいなと関心しました。純粋に心を打たれて泣きましたし、“感性”がちゃんとあって素敵な作品だと改めて思いました。

ーー目黒さんが考える、本作の魅力を教えてください。

目黒:人が人に対して、これだけ“思う想う”というところですかね。いろんな人がいると思うのですが、この作品の中で描かれているような、何年、何十年経っても思い想い続けられる人に出会えるのは人生に1回あるかないかわからないですし、すごく素敵なことですよね。また作品とはちょっと違う気持ちかもしれないですが、僕もそういう人や、特にグループのメンバー1人1人にも同じようなことを感じています。そういった出会いや人との関係性が、この作品の魅力だと思っています。
(間瀬佑一)

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