――登場する商店街のお兄さんたちなどキャラクターはどのように着想を?
いぬころ:物語の構造が決まってから「つれてかえろう」という言葉がキーになると思ったので、それを言いそうなキャラを考えていった感じです。犬の性別を女の子にしたので、人間は男性の方がいいかなと思いまして。
――キュートな絵柄と物語なので、理屈で組み立てていく作風だったのが意外でした。
いぬころ:『変な犬図鑑』を作った時も、構造や要素から考える方法を教えてもらったのがきっかけだったので、それは大きいかもしれません。
――ちなみにSNSだと猫の方がバズる印象が強いのですが、猫はどう思われますか。
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いぬころ:猫アレルギーなんです。母が犬好きだったので、自然と犬派になった感じですね。でも最近気づいたのですが、犬もアレルギーなんですよ(笑)。実家に行った時に柴犬といると、やけにかゆくなったり、かぶれるなと思っていたんです。家を出ると治るので、もしかしたらと思って検査したら犬アレルギーでした。
自宅では少しでも症状が出ないようにと、毛が抜けないミニチュアシュナウザーを飼っています。おかげで今はほとんど症状がないですね。毛の影響は大きいです。
――普段はどんな生活をされているんですか?
いぬころ:会社員として働いています。副業としてSNSに投稿しているんですよ。次は連載ものも描いていければいいかなと思っています。ちょうど先日27歳になりました。商業誌でも描きたいですが、まだそこまで本気になれていないのが現状で(笑)。
――なるほど。経済の柱を持ちながら創作活動する作家さんも多いと思います。
いぬころ:安定した収入があるからこそ描けるところもあるかもしれませんが、その道で行けるのであれば漫画で生きていきたいと思うので頑張りたいですね。『変な犬図鑑』も読んで頂ければ嬉しいです。