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キャラの二面性がミソ『ブラックアダム』、裏の主役はジョンとヨーコの音楽『月の満ち欠け』など週末観るならこの3本!

MOVIE WALKER PRESS

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、いま観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画「今週の☆☆☆」。今週は、ドウェイン・ジョンソン扮する“破壊神”がヒーローたちと対峙するアクション、直木賞作家の佐藤正午の同名小説を、廣木隆一のメガホンで映画化した感動のラブストーリー、猫をモチーフとしたイラストで人気の作家の半生をベネディクト・カンバーバッチ主演で描く伝記映画の、大切な人を思う気持ちに心奪われる3本。

■製作も兼任したジョンソンの豪快なアクション演技…『ブラックアダム』(公開中)

DCコミック生まれのスーパーヴィラン、ブラックアダムが、「ワイルド・スピード」シリーズのドウェイン・ジョンソン主演でスクリーンに登場!5千年の眠りから覚め、現代の軍事独裁国家に出現したこの破壊神が、その暴走を食い止めようとするヒーロー集団JSAと戦いを繰り広げる。

傍若無人なブラックアダムは確かに悪役だが、一方でこの国の民衆に崇拝される伝説の英雄でもある。そんなキャラの二面性がミソ。シングルマザーやその息子と心を通わせながら、真の悪に立ち向かうさまは痛快そのものだ。都市破壊のスペクタクルや、原作の大ファンであるとことを自称して製作も兼任したジョンソンの豪快なアクション演技を含め、燃えること必至!(映画ライター・有馬楽)

■裏の主役はジョンとヨーコの音楽…『月の満ち欠け』(公開中)

不慮の事故で愛する家族を失った男性と許されざる恋に落ちた青年。関係ないような2つの物語が数十年の時を経てつながっていく。主人公を演じた大泉洋が舞台挨拶でたびたび、ボヤいていたが、作品でも大泉が丁寧に作り上げた地盤を目黒蓮がものすごいオーラで一気に掻っさらっていく。「silent」、「舞い上がれ!」といままさに全方位から熱い視線を浴びる旬の目黒の眩いばかりの存在感。しかも相手役は『ストロボ・エッジ』(15)、『花束みたいな恋をした』(21)とラブストーリーの余白演技が天才的にうまい有村架純。号泣する準備は万端だ。

だが、真の裏の主役はジョンとヨーコの音楽。劇中ではジョンの命日をうまく使い、彼が世の女性に歌った「Woman」が効果的に流れる。運命に翻弄されようとも愛を貫き、逞しく生きる女性たち。その最高峰であるヨーコが「Remember love」に込めた想いを有村架純がぎこちないけれど、まっすぐな歌声で口ずさむ。ジョンの命日があり、クリスマスに向け、彼らの歌声が町中で聞こえてくる12月にぴったりなラブストーリー。(映画ライター・高山亜紀)

■絵画のような美しくも儚いカットを印象的にはさみ込む…『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(公開中)

英国俳優ブームの代表格、ベネディクト・カンバーバッチと、眺めるだけで思わず笑みがこぼれてしまう愛らしいネコたち。そんな最強の組み合わせが見られるのが、19世紀末から20世紀にかけて活躍した“ネコ画家”と呼ばれるイラストレーターの数奇な人生に迫った『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』。

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(14)や『エジソンズ・ゲーム』(19)などに出演してきたカンバーバッチなので、少しエキセントリックなクセのある実在の人物を演じるのはお手の物。本作でも人付き合いが苦手な一方で、絵を描くことに夢中で、のちの妻となるエミリー(クレア・フォイ)に対して不器用だけど情熱的なアプローチするルイス・ウェインを絶妙なオドオド加減で体現している。

そして、もう一人の主役と言えるのが、ルイスがネコの絵を描くきっかけになる子ネコのピーター。スクリーンの中をちょこちょこと動き回る姿を見れば、ルイスやエミリーが心を奪われてしまったのにも納得させられてしまう。監督はオリヴィア・コールマン&デヴィッド・シューリス共演の「ランドスケーパーズ 秘密の庭」を手掛けた新鋭、ウィル・シャープ。先鋭的な映像表現を得意とし、今回も絵画のような美しくも儚いカットを印象的にはさみ込むなど高い才能を感じさせる。今後の注目監督として、映画ファンには抑えておいてほしい。(映画ライター・平尾嘉浩)

映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて。

構成/サンクレイオ翼
 
   

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