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中田青渚が語る、女優としての心境の変化と自身の恋愛観 「丁寧さを大事にしていきたい」

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中田:これまでは苦手意識があったので、写真の撮り方を練習したり、妹が高校生なので、流行りの撮り方を教えてもらうなどして、いろいろ勉強しました。

■「私は恋愛が仕事の上にくることはないと思います」

ーー“シテくれない”というタイトルに始まり、性行為や恋愛における現代の若者の悩みを捉える本作ですが、そのテーマについてはどう感じましたか?

中田:そういう話って私はしたことがないのですが、イメージ的に女子が居酒屋さんで集まったら行われるような会話なのかなって。そういう女の子の本音というか、リアルな部分が見て下さった方々に届くと思います。本当にそこは現実的な作品で、だからこそ「こんなに赤裸々に書くんだ」って、少しドキッとした部分もありますね。主人公が女性で、私の役も居酒屋で赤裸々な話をするシーンが結構多かったので、同じ悩みを持っている方々に共感して頂ける作品だと思います。

ーー普段、中田さんご自身はお友達と飲みに行った際、そういう話はされますか?

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中田:最近は友達から結婚の話が出てくるようになりました。私は22歳、今年で23歳になる代で、全く結婚を考えていないのに、友達が「26歳くらいで結婚したい。将来、子供何人欲しい」とか言っていて、驚きました。

ーーそのお友達も中田さんと同じ世代なんですか!?

中田:大学の友達です。私も早いんじゃないかなって思ったのですが、周りはそういうことを考えているんだなって。

ーーそうなんですね、ちょっと驚きです。ちなみに、中田さんは結婚についてどうお考えなんですか?

中田:まだ「結婚したい」と思ったことがないんです。この先、気持ちが変わるのかなあ……くらいに考えていますね。

ーー中田さんも今、出演作がかなり増えてきてキャリアを意識されている時期かと思いますが、そういう仕事を頑張りたい時期に恋愛って考えにくい部分もありますよね。

中田:そうですよね。でも、私は恋愛が(仕事の)上にくることはないと思います。

ーー本作の登場人物の多くが恋愛の悩みを抱えていますが、中田さんは学生時代まで振り返ってみて、何か恋愛の悩みを抱えたことはありますか?

中田:私、悩みを聞く側なんです。高校時代の友達が恋多き子というか、結構惚れがちなタイプで、そのときによく聞いていたのは“嫉妬系”の悩みでした。学生のときはやっぱり男女関係なく「あの子のこと好きなんだけど、あの友達も好きって言っていて、どうしよう」って悩みを聞くことが多かったかもしれないです。

ーー共学ならではというか、ドラマチックですね。

中田:どういうアドバイスをしてあげればいいか分からなかったので、ずっと話を聞いていました。話すだけでラクになることってあると思うので。

ーー中田さん演じる榊原は“あざとい”が代名詞になってくるキャラクターですが、お話を聞いていても少し中田さんとは距離のある役柄のように思えます。中田さんご自身は、自分に“あざとい”部分ってあると思いますか?

中田:私は演じる役があざといというか、小悪魔チックな役が結構多いんです。そこで役と自分を比較してみると「自分ってあざとくないのかな」と感じるけど、強いて言えば私は声が少し高い気がしていて……それは“あざとい”に入るのかなと少し思います。

ーーお話ししていて“あざとい”とは程遠いなと感じるので、逆に演じる役柄が少し意外性のあるものに思えてきました。

中田:役者としてそう言って貰えるのは嬉しいです。あと、私は出身が兵庫県なのですが、関西弁とか方言はあざとくなるのかもしれません。

■キャリアを更新するからこそ増える悩みごと

ーー出演作が立て続けに公開されている今、お仕事がかなりお忙しいと思うのですが、女優のキャリアをスタートさせた頃と比べて心境の変化は?

中田:昔とは違う悩みが出てきたというか、始めたときは本当に何もわからないから自由奔放にできていたものが、出演作や歳を重ねるにつれて、考えることが増えたなと感じています。役についてもそうですし、現場で「もっとコミュニケーションをとった方がいいかな」という悩み事が増えてきました。

ーー逆に初期の頃の悩みってどういうものだったんですか?

中田:セリフが覚えられないとか(笑)。本当にそういう初歩的な感じでした。でも、ほとんど悩みという悩みがなかったのかもしれなくて、それよりも楽しいという気持ちの方が大きかったです。

ーー今はその頃につまずいていたことができるようになったからこそ、挑戦する場所や問題が出てきたのかもしれないですね。

中田:そうですね。物事など新しくいろんなものが見えるようになりました。昔はお芝居をすることが楽しいだけだったのが、今は少し余裕が出てきたので、いろんなことが見えるようになってきたと同時に心配事が増えたのかもしれません。

ーー今、一番の心配事は何ですか?

中田:作品によって心配事は変わりますが、やはり“コミュニケーション”ですかね。今はコロナでご飯を食べに行くこともなかなかできないので、共演者の方やスタッフさんと距離を縮めるのも難しい。現場での会話のみになってしまうので、そこを今頑張らないといけないと思っているところです。

ーー打ち上げも今は難しいですもんね。現場や監督とのコミュニケーションといえば、中田さんは今泉力哉監督の作品によく出演されている印象があります。

中田:今泉さんの現場ってすごくホーム感があるんです。カメラマンさんをはじめスタッフさんが同じメンバーなことが多いので、すごく落ち着いていられる反面、何回も出演させていただくとやはり“同じではいられない”というか。「成長している」という部分を見せたいし、逆に「成長できているのかな」と不安を抱えながら現場に行くことが多かったかもしれないです。

ーーある意味、慣れてきた相手だからこそに感じる悩みですね。

中田:そうですね。そこに安心感もありつつ、成長できているんだなと思ってもらいたい部分はあります。

ーー今泉監督は恋愛映画の名手と名高い監督ですが、一緒にお仕事をする上でどんなやりとりをされていますか?

中田:これまで私は現場中、監督とすごく話すタイプではなかったんです。今泉さん自身はおしゃべりな方ですが、現場中にたくさん喋る方ではないです。なので、あんまり恋愛の話を聞くこともないですね。「何を考えているんだろう」って少し読めないところはあります。

ーー現場では芝居に対する指導やアドバイスも少ない方なのでしょうか?

中田:一回やってみて、それが違うなと思ったら指示をいただきますが、事前に「ここでこうしてみよう」と言われることはあまりないかもしれません。一緒に作っていくという感覚です。

ーー監督によっては逆に「ここはこう」ときっちり決める方もいると思うのですが、中田さんは出演作を重ねてきて、いろんな監督さんとお仕事してきた中でどんな現場がやりやすかったですか?

中田:そうですね、カチカチに決められたら体に馴染むまでに時間がかかるし、かといってすごく自由にと言われても即座に対応できなくて……答えになっていなくてごめんなさい(笑)。なので、その中間くらいがいいですが、どちらかというと自由な方が好きかもしれません。

ーーさきほど高校生の妹さんからカメラの撮り方を教わったとお伺いしましたが、それこそ教えてもらったことの中で役作りに取り入れたものなどはありますか?

中田:カメラを教えてもらったことは結構大きかったかもしれないです。本当にほとんど写真を撮らないので、まず携帯の使い方……「インスタはここを押して、こうするんだよ」とか、「ここを押したらストーリーが取れるんだよ」とか、そういう初歩的なことを教えてもらいました。あとは「TikTokはこういう踊りが流行っている」とか。今、現場でも周りに若い子が増えているので、少しでも流行りに乗っておかないと会話についていけないから、そういうものは役に立つと感じていますね。話すきっかけにもなっています。

ーーデジタルに少し弱いということですが、休日はどのような過ごし方をされるんですか?

中田:休日は家にいることが多いかもしれないですね。結構YouTubeを見ていて、YouTubeは自分で見れます(笑)。ゲーム実況を見ることが多いです。私はゲームができないけど、人がやっているのを見るのが好きで、のんびりしたゲームからリズムゲームまで割と幅広く何でも見ます。あとは録画をした、朝ドラを含めた今放送中のドラマとかを観ています。

ーー朝ドラを観ていて、女優として何か勉強になったり参考にしたりするものってありますか?

中田:やはり朝ドラはずっと続いていて、たくさんの人に愛されているから私も観ておきたいというのもあるし、現場で結構その話になることも多いので観ていますね。

ーー朝ドラの出演もそうですが、今後ご自身でこんな女優になっていきたい、こんな作品に出演したいなどの展望をお聞かせください。

中田:(女優業を)丁寧にやっていきたいなと思います。私は仕事だけに限らず、結構忙しくなってくると、何となく進めてしまうタイプなんです。掃除していても「もうここだけでいいか」みたいな(笑)。初心を忘れずに、仕事に関しては丁寧さを大事にしていきたいですね。あと映画『アナベル』シリーズが大好きで、ホラーも好きなので、そういう作品に出演してみたいし、怖がるというか、森に迷い込んでしまうような役とかも演じてみたいです。(取材・文=アナイス(ANAIS))

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