『東京卍リベンジャーズ』や『ブルーロック』など超人気ヤンキー、スポーツマンガを輩出してきた一方で、ラブコメ作品の掲載が多い漫画誌として知られる「週刊少年マガジン」。
参考:『週刊少年マガジン』 人気漫画家対談 『カノジョも彼女』ヒロユキ×『彼女、お借りします』宮島礼吏
近年では、『五等分の花嫁』『カッコウの許嫁』『カノジョも彼女』『それでも歩は寄せてくる』など、アニメ化されるほどの人気作が続々と登場。その勢いは止まることを知らず、2022年は『きみが女神ならいいのに』『生徒会にも穴はある!』『カナン様はあくまでチョロい』『日向さん、星野です。』『男子高校生を養いたいお姉さんの話』……とラブコメ作品の新連載が続いた。
そんな怒涛のラブコメラッシュの中で、ひときわ異彩を放っている作品がある。それが、「週刊少年マガジン」43号(2022年9月21日発売)よりスタートした『赤羽骨子のボディガード』だ。
■ミッションはバレることなく彼女を守り抜くこと
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一度目にしたら忘れられない、それくらい個性的な人物名を冠したタイトルを持つ本作。赤羽骨子(あかばね ほねこ)とは本作のヒロインの名で、彼女は平和な高校生活を送る一方で殺し屋から命を狙われている。
実はヤクザの隠し子であること、そしてその情報がどこからか漏れてしまったため、“跡目争い”で殺し屋から命を狙われることになった骨子だが、組長の計らいによって本人はその事実を知らない。というよりも、骨子にはヤクザの世界とは関係のない世界で生きて欲しいという組長の親心で、この真実は絶対にバレてはいけない…….。
こうして組長は、喧嘩が強くて、骨子の幼馴染である威吹荒邦(いぶき あらくに)に「骨子に真実を知られることなく1年間守り抜き、無事に高校を卒業させること」という使命を託す。
■荒邦のミッションが開花させる、ラブコメとしての一面
ラブコメラッシュが続く「週刊少年マガジン」で、ヒロインを守るために奔走する主人公…….という超正統派な学園アクションモノがスタートしたと思ったが、実は荒邦のミッションがラブコメの一面を開花させる。
ただ単に骨子をボディガードをするのではなく、彼女に“バレないようにボディガードする”という超困難なミッションを抱えている荒邦。バレないように、ということは何があっても骨子に真実を伝えることができない。となると、骨子の目に荒邦はどう映るのか?