「50代は老後資金の貯めどきですが、実は、罠にはまりやすい“カモ期”でもあります」
そう話すのはファイナンシャルプランナーで『50歳を過ぎたらやってはいけないお金の話』(東洋経済新報社)の著者、山中伸枝さんだ。
山中さんによると、50代以降は退職金を手にするなど、老後資金の形成に重要な時期。その一方、過ごし方を間違えると“老後破綻”が一気に近づくという。
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「『退職金でお金持ちになれるかも』『定年後、逃げ切れるかも』などと気持ちが“カモ化”しやすくなるのも問題です。気が大きくなって判断を誤り、よかれと思って始めたことから老後破綻に一直線という方もたくさんいます」(山中さん・以下同)
実際、自己破産する人の4人に1人は60歳以上というデータもある(’21年・日本弁護士連合会)。
だが「老後2千万円不足問題」が騒がれ、老後資金の大切さは身に染みている人が多いのでは?