「一太は舞の幼馴染である梅津貴司(赤楚衛二)を婚約者だと勘違い。その勘違いがなければお祝いの鯛を持ってくることもなく、木戸から『祥子さんに反対されてな。そんまま二人で大阪いって、それっきりやったとさ』と、両親が結婚した時の経緯を聞くこともなかったでしょう。その話を受けて舞は祥子に、『お母ちゃんが結婚する時、反対したん?』と訊ねていたのです」(前出・女性誌ライター)
今回の第34回では最後、祥子がめぐみに「あんとき、めぐみの話ばちゃんと聞いてやればよかった。すまんかったねえ」と謝る場面がひとつのクライマックスとなり、視聴者の涙を誘っていた。その感動シーンを導いたのが、小3の時に舞と親しくしていた同級生の一太だったのである。
そして舞が一太と知り合えたのは、11年前にめぐみが浩太の説得を受け、音信不通だった祖母の祥子を頼りに五島へ向かったから。もはや「伏線回収」という言葉で片づけるわけにはいかないほど、すべての物語は必然的につながっているようだ。