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カイバー・クリスタル、モン・モスマ…「スター・ウォーズ」感も絶妙に出てきた「キャシアン・アンドー」第4話!主要キャラも出そろったか?

MOVIE WALKER PRESS

ディズニープラスで独占配信中の「キャシアン・アンドー」。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)で活躍した情報将校、キャシアン・アンドーを主人公に、彼のバックグラウンドと反乱軍の誕生の裏側を描いたファンの間でも話題沸騰中のドラマシリーズを、MOVIE WALKER PRESSでは、映画メディアの編集長やライターたちによるリレーレビュー連載で毎週追っていきます。4話のレビューは「DVD&動画配信でーた」編集長の西川亮がお届けします。

※以降、ストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。

■投入されたファンサービスが物語の進行を妨げない粋な演出

「マンダロアン」や「オビ=ワン・ケノービ」などほかのシリーズに比べると「スター・ウォーズ」色が薄く、イチゲンさん大歓迎な作風が好評な「キャシアン・アンドー」だが、第4話ではかなりの物量のファンサービスを投入してきた。

スカリフ、ウータパウといった地名が登場したかと思えば、タイ・ファイターが空を飛び、ソウ・ゲレラの噂話まで飛びだす。さらに、ライトセーバーの原材料であるカイバー・クリスタルもお目見え、なにかにつけて金にこだわるルーセン(ステラン・スカルスガルド)も「金以上の価値がある」とのたまう。そのルーセンが営むギャラリーには、SWファン垂涎のアイテムが並ぶ。巧いな、と思うのは、これらイースターエッグが物語の進行の妨げになることなく、知っている人は楽しい程度の絶妙なさじ加減でそこかしこに配置されていることだ。粋だね、と思わず感心した次第である。

さて。そんなわけで「キャシアン・アンドー」第4話。

思えば、先週配信された初回3話のスーパースローなテンポには大いに戸惑ったものだ。特に第1、2話など、ほとんど話が進まない。丁寧に丁寧に状況、人物描写を重ねていく。第3話は、ようやく盛り上がってきたぞ!…と思ったところで終わった。そうして迎えた第4話でいわゆる第2幕がスタートし、一気に物語にブーストがかかった。

第3話終盤でキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)を救出しに来た謎の男ルーセンの目的が明らかになり、くすぶり気味のキャシアンに「大義のために死すべし」と吹き込み、高額報酬と引き換えにあるミッションを課す。

惑星コルサントにある“帝国保安局”=ISBなる組織では、上昇志向の強い女性職員デドラ(デニース・ガフ)が、同僚たちの間にギスギスとした空気を醸成し、ひと波乱起こしそうな気配。

第3話で辛酸を嘗めた、下請け保安企業のやらかし捜査主任、“涙目のカーン”(カイル・ソラー)は、大失態の傷を胸に里帰り。母から愛のビンタを喰らう。

後に反乱同盟軍の指導者となるモン・モスマ(ジュネヴィーヴ・オライリー)もついに登場。現在はまだ元老院議員の彼女、なぜかかつらをつけて古物商にキャラ変したルーセン(作り笑顔が不気味!)と共に、裏でなにやら画策しているようだ(本当に店の裏で!)。

■「キャシアン・アンドー」をおもしろくするキャラクターは確実に“涙目”主任カーンだ!

「キャシアン・アンドー」シーズン1の物語は、キャシアン、デドラ、カーン、モン・モスマ(&ルーセン)…おもにこの四者を軸に展開していくと予想される。いずれもキャラのクセが強く、人間臭い。そのなかでも個人的に特にイチ押しなのがカーン。本作をおもしろくするキャラクターは確実に彼だ!と断言したい。

なにせ、第3話で大失態を演じて涙目。第4話で雇い主である帝国保安局でこっぴどく絞られ涙目。実家でお母さんに慰められては涙目。なにか気に入らないことがあるたびに、不満そうな表情でぷるぷると小刻みに震える。「おのれ、いまに見ておれ」とでも言いたげなデンジャラスな目。後々なにかどえらいことをやらかしそうな予感しかない。いまはどん底だろうと、里帰りで英気を養い、どうにか再起し、調子に乗って物語を引っ掻き回してほしい。

さらに言うなら、もう一人のメンドくさそうな人、帝国保安局のデドラとのケミストリーにも期待したい。彼らが対面した日には(対立するにせよ共闘するにせよ)、面倒事しか起きない気がしていまからワクワクが止まらない。もちろん、現時点でのメインパートはキャシアン&7人のゲリラによる「帝国武器保管庫から多額の給与資金を強奪する」超難度ミッションであることは間違いないのだが、いつの時代もドラマを盛り上げるのは良き悪役。ぜひカーンとデドラには八面六臂の大活躍でSW史に名を残す名ヴィランになってもらいたいところだ(…とか言いながら、反乱軍側に寝返ったりして!?)。

文/西川亮
 
   

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