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子どもの「お手伝い」は何歳から? どんなことを頼むといい? 子育てのプロに聞いてみた

オトナンサー

『お兄ちゃんと同じがいい』とこだわる子もいると思いますが、『じゃあ、○○ちゃんには特別に△△してもらおうかな』『これはちょっと難しいかもしれないけど、できるかな』のような一言を加えると、別のことでもすんなり受け入れてくれることが多いです」

Q.子どもの年齢に合わせた、お勧めのお手伝いを教えてください。

・1~2歳…使ったおもちゃを元に戻す、ごみ箱にごみを捨てる、箸を並べる
・3~6歳…食後の食器運び、洗濯物を畳む、簡単な料理(こねる、まぜる、豆をむく)
・7~8歳(小学校低学年)…ご飯を炊く、雑巾で床を拭く、野菜の下ごしらえ
・9~10歳(小学校中学年)…お風呂掃除、卵を割って卵焼きを作る、掃除機をかける
・11~12歳(小学校高学年)…リサイクルのためのごみ分別、ご飯をよそう、野菜や果物の皮むき

佐藤さん「小学校も半ばを過ぎれば、基本的なお手伝いはほとんどできるようになるので、あとはいかに自発的にできるかです。ここでは、小学校高学年で『ご飯をよそう』としましたが、よそうだけならもっと小さいお子さんでも可能です。大きい子どものお手伝い項目は『状況に合わせて自ら動けること』を目標にするのがいいと思います。

よく聞くお悩みが『言わないとやらない』ことです。小さい子ほど、その都度言ってあげないと動けないことが多いですが、それも積み重ねです。親側がいちいち言うのを面倒がったり、『家のことよりも習い事や勉強を』と関わらせずにいたりすると、手伝うということ自体が身に付きにくくなります」

お手伝いの「ご褒美」や「お小遣い」はどうする?

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Q.お手伝いをしてくれた子どもに、ご褒美やお小遣いをあげることについてどう思われますか。

佐藤さん「あげない方がいいです。せっかく内発的なやる気でお手伝いをしてくれているのに、物質的なご褒美やお小遣いをあげてしまうと、内からのやる気が減じてしまうからです。これを『アンダーマイニング効果』といいます。アメリカの心理学研究で導き出されたものですが、ご褒美をもらってしまうと、それをもらうこと自体がお手伝いの目的になってしまい、“物で動く子”になりかねないので、注意した方がいいでしょう。

一方、褒め言葉や温かい励ましなどの、物質的ではないご褒美はアンダーマイニング効果を起こさないので、『ありがとう』『ママ助かっちゃった』という言葉を掛けるのがベストです」

Q.子どものお手伝いに対し、親側に求められる意識・行動とは。

佐藤さん「先の例でも出ましたが、年齢差のあるきょうだいで、下の子がまだできないことをやりたがる場合、親が『○○ちゃんには無理だよ』『やめて、こぼすだけだから』『ママの仕事が逆に増えちゃう』などと言うのは避けてください。

子どものお手伝いは、実際には親がやった方が早く終わったり、的確にできたりすることは多々あります。しかし、子どもたちはお手伝いを通して、『家族の一員として役に立っているんだ』という感覚を得たり、そこから、個人としての自立行動や社会人としての姿勢を学んだりするので、できるだけ関わらせてあげるのが望ましいです。

そして、褒めることやねぎらいは次への橋渡しとなるので、『ありがとう』も忘れずに伝えましょう。夫婦間でもいえることですが、“やってもらって当たり前”という感覚になると、いつの間にか『ありがとう』の言葉が消えてしまいます。自分が言われてうれしいことは子どもたちもうれしいので、お互いへのリスペクトは家族間でこそ忘れるべきではないと思います」

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