子どもの「お手伝い」、どんなことをさせる?
【年齢別】「どんなお手伝いをさせれば…」を解決! 1〜12歳までの「お手伝いリスト」が参考になる!
親にとって、子どもが家事のお手伝いをしてくれることはうれしく、ありがたいものです。お願いできるお手伝いの種類は、子どもの成長とともに広がっていきますが、子どもがまだ小さいうちは、どんなことから手伝ってもらうとよいか悩む親もいるようで、「何歳からお手伝いさせるのがいいの?」「小学校に上がるまでの時期のお手伝いが難しい」「ご褒美やお小遣いはあげた方がいいの?」といった声も聞かれます。
何歳から、どんなことをさせればいいのか…。「子どものお手伝い」にまつわるさまざまな疑問について、子育てアドバイザーの佐藤めぐみさんに聞きました。
「ありがとう」「助かるよ」と褒める
Q.子どもにとって「お手伝い」とはどのような位置付け・意味を持つものだと思われますか。
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佐藤さん「お手伝いとは、家庭の中で発生する家事や作業などの一部を担うことを指しますが、何ができるかは年齢も大きく関係しています。最初のうちは、親と一緒に取り組んだり、きょうだいのまねをしたりすることから始め、さらに年齢が上がれば、家族の一員として何らかの役割に責任を持ち、貢献するようになっていくのがお手伝いだと思います」
Q.「子どもが、自分のことを自分でできるようにさせるのも、お手伝いの一つ」と考える親もいるようです。
佐藤さん「お手伝いというと、一般的には『家事全般の中から、その子ができることをやる』ことが多いですが、そもそも、家事自体が家族一人一人の生活全般を支えるものです。よって、子どもたちが自分の身の回りのことを自分ですることも、立派なお手伝いといえます。現に、子どもの自己管理力が高ければ、親の家事は楽になります。自己管理は子どもの自立に関わる非常に大事なスキルですので、伸ばしていくに越したことはありません」
Q.子どもに家事のお手伝いをお願いするのは、何歳ごろからがよいのでしょうか。
佐藤さん「何歳からというものはないと思います。1歳後半くらいで自由に動けるようになってくると、買ってきた物を袋から出したり、それを棚に置いたりと、親やきょうだいのまねをすることがあります。そういうときに『ありがとう』『助かるよ』と褒めることで、子どもは『うれしい』と感じ、自己肯定感や自己効力感(ある目標を達成する能力が自分にあるという認識)も高めていきます。
上の子のまねをして、下の子も一緒にお手伝いをしたがるときも、できる範囲でやらせてあげるのが望ましいです。ただし、コップに入ったジュースを運ぶなど、ある程度の年齢にならないとできない(床にこぼしてしまうなど)こともあるので、下の子には別の安全なものを運んでもらうなどして、臨機応変に対応するとよいでしょう。