住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、毎週見ていたドラマの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’90年代”を振り返ってみましょう――。
「’90年代の日本ドラマ史に残る名作といえば、まず『ずっとあなたが好きだった』(’92年・TBS系)が思い浮かびます。もちろん立役者となったのは、強烈なキャラクターだった佐野史郎さんが演じる冬彦さんと、野際陽子さんが演じる母。『冬彦さん』は新語・流行語大賞の流行語部門で金賞に輝いたほどでした」
そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。
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だが、ドラマの主人公はあくまで賀来千香子演じる美和。冬彦さんとお見合い結婚後、元カレ(布施博)と出会い、心を通わせていくラブロマンスなのだ。
「ところがドラマで注目を集めたのは冬彦さんの異常性。脚本家・君塚良一さんの著書によると、放送された翌日のロケ現場では、周囲の人が佐野さんを見た瞬間に、怖がって逃げたそうです」
■時代を先取り『毒親』『ストーカー』を問題提起