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世界で最も多く売れている「車」とは?

日刊ホントの話

トヨタのカローラは1966年に初めて発売されてから、2021年で55周年を迎えました。2005年には自動車販売史上初の3000万台を達成し、ギネス記録となっています。

そこからも売れ続け、2021年には新車販売台数で5000万台を突破しました。現在まで、世界で最も売れている「車」はトヨタカローラです。いまなお新車販売台数では毎年上位にランクインするこのカローラですが、この人気の秘密はどこにあるのでしょうか。

●1960年代、時代の波に乗って登場

 カローラが初めて世の中に登場した1966年の日本は、高度経済成長期まっただなかです。この年はビートルズが初めて来日した年として、テレビ番組などでは時折映像が紹介されます。人々が熱狂している映像を見たことがある人も多いのではないでしょうか。このエネルギッシュな時代、お菓子のポッキーや柿の種、S&Bゴールドカレーなどなど、今でもトップを走り続けているさまざまな商品が世の中に放たれました。

 また、1950年代後半は「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が「三種の神器」とされて人々が求めるものでした。ここからさらに豊かになった1960年代半ばには、「3C」と呼ばれる「カラーテレビ・クーラー・カー(自家用車)」が人々の憧れとなります。この需要に応えるように、カローラは大衆向けの車として世の中に登場します。

 カローラが誕生する前には、1961年に発売されたシンプルな構造と高い生産性で低価格を実現した「パブリカ」という車がありました。この車を技術改良して、一歩先を見据えた車として発売されたのがカローラです。大衆車として求められる「性能」や「経済性」などをバランスよく整えながら、「曲面ガラス」や高速走行を意識した「5ベアリングのエンジン」を採用するなど、この先を担う若者に向けた一歩先のデザインや性能も追求されています。

●「+アルファ」の発想

 カローラは開発当初から、大衆車として多くの人の需要にマッチするように作られています。しかし、単にコストを抑えた平均的な車ではありません。大衆車として求められる平均的な性能に加えて、必ずその時々の「+アルファ」が意識されています。豊田章男社長は、トヨタの広報サイト「トヨタイムズ」にアップされている動画の中で、カローラを運転しながら「時代のちょっと先の大衆車」という表現でカローラを語っています。

 同サイトによると、当時開発責任者だった長谷川龍雄が込めたコンセプトは「80点主義+α」とのこと。大衆車としてのバランスを第一に、さらに突出した性能も持ち合わせるという意識です。この+αの発想があることにより、常に時代のニーズの先を捉えて進化することができる車であると言えるでしょう。

 2022年6月にトヨタの欧州部門で発表された2023年モデルの最新のカローラは、全車でハイブリッド性能を刷新するとのこと。2023年モデルは日本での発売予定は未確定ですが、欧州仕様に準じたエクステリアデザインの変更や1.8リッターハイブリッドシステムの搭載およびエンジンラインナップの再編などなどさまざまな大幅な変更が入るようです。この先もまだまだカローラは現役でトップを走り続けるのではないでしょうか。

<参考サイト>
半世紀以上のロングセラー、カローラを時代背景とともに振り返る|トヨタイムズ
https://toyotatimes.jp/report/corolla_50million/052.html
いつの時代も、良品良日。Everyday Good COROLLA|トヨタ
https://toyota.jp/info/corolla_50million/
First car to sell 30 million units|GUINNESS WORLD RECORDS
https://www.guinnessworldrecords.com/world-records/first-car-to-sell-30-million-units
カローラシリーズが登場3年で大がかりなマイナーチェンジ! 日本仕様はどうなる?|ベストカーWeb
https://bestcarweb.jp/feature/column/450198

 
   

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