「和彦は以前から編集局長に物申すなど、不遜な態度で嫌われていました。第52回ではフォンターナで食事をしている最中に『入社5年目の若造が編集局長に説教か?』と絡まれ、『説教ではありません、意見を述べているだけです』と反発。しまいには酔っぱらった編集局長と揉みあいになり、投げ飛ばしていたのです」(前出・テレビ誌ライター)
この時は田良島デスクの口添えもあって不問に付されていた和彦だが、編集局長から相当に嫌われていたことは間違いない。それゆえマルチ商法騒動でのスクープ記事はむしろ、和彦を正面切ってクビにできる「渡りに船」だったのではないだろうか。
仕事に対して真っ直ぐと言えば聞こえはいいが、社内での人間関係を上手く構築できず、しまいには同僚で恋人の大野愛(飯豊まりえ)との婚約を破談にしていた和彦。どうやら彼の居場所はすでに東洋新聞社にはなかったのかもしれない。