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『ゴーストブック おばけずかん』と『学校の怪談』から考える、児童映画の“教え”の変化

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 余談ではあるが、映画の序盤で主人公の一樹の両親を『ジュブナイル』の遠藤雄弥と鈴木杏が演じているというサプライズに触れないわけにはいかない。しかも苗字が“坂本”であり、部屋にもテトラがいるからには、2人はユースケとミサキと同一人物だと判断できる。ふと思い出して『ジュブナイル』の公開時のパンフレットを読んでみると、山崎監督は二人のその後について語っていた。ミサキは宇宙ステーションに就職し、ユースケは技術開発者になり、26歳(2014年前後だろう)で再会して5年の歳月を経て結婚するのだという。『ジュブナイル』の2020年のシーンでも「新婚さん」と呼ばれており、一樹の年齢を考えれば『ゴーストブック』は2030年代の近未来ということになる。『ジュブナイル』ファンとしては、パラレルや単なるサービスではない連動があると信じておきたい。

 今回の『ゴーストブック』の劇場パンフレット(子役たちのプロフィールにいろいろなアンケートが用意されているのも『学校の怪談』シリーズへのオマージュじゃないか!)で山崎監督は、“将来の夢”として「オリジナル企画を成立させたい」と書いている。これはつまり、『ジュブナイル』の前から企画しているというアドベンチャー映画『鵺』のことだろうか。もちろん20年以上それを待っている身としては観たくてたまらないものだ。それと同時に、今回のような映画も毎年コンスタントに作っていってもらいたい。つまり本格的な『学校の怪談』のリブートを、山崎監督のもとでやってもらえないだろうか。(久保田和馬)

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