小鳥は相手にパンチを食らわそうとする佐奈を止め、高山を送迎車に押し込んだところで「出してください」と指示。すると運転手は素直に「はい」と応じて、走り去ったのだった。
視聴者の一部には、運転手がなぜ部外者である小鳥の指示に従ったのかを疑問に思った向きもあるだろう。ただ同様のシチュエーションは、会社の酒席ではザラにあること。小鳥のようにいかにも立場のありそうな人物に指示されると、素直に従う運転手は少なくないのである。
「ここで功が先に佐奈を止めていたら、若造に邪魔されたと憤慨する高山と揉めていたことは確実。この場面こそ、佐奈があえて小鳥を採用した意味を如実に示しており、さらに言えば西島秀俊の存在が主演の永野芽郁を救っていることを表していたように思えます」(前出・テレビ誌ライター)
いまやアカデミー賞俳優の西島が、29歳も年下である永野の主演ドラマを脇役として支えるのはなかなか異例の座組だ。そんな役割を受け入れた西島の存在こそが、「ユニコーンに乗って」を爆死から救っていると実感させられた第4話だったのではないだろうか。