映画はいつ? 画像はアニメ『ゾンビランドサガ』と佐賀県がコラボした『ゾンビランドサガ トラベラーズガイド』(昭文社)

【画像】え? 知ってた? 実は「制作発表」されてるけど音沙汰ないアニメ(5枚)

ファンを何年間もやきもきさせる罪深き作品の数々

 続編の制作や映画化が発表されたものの、そのあと何年も音沙汰がなくなってしまうアニメは意外と多いようです。たとえばつい先日、制作発表会の開催(2023年12月18日)が決定したアニメ『コードギアス 奪還のゼット』も、2020年12月に制作決定が発表されてから何の続報もありませんでした。ほかにはいったいどのような作品が、ファンを「やきもき」させているのでしょうか。

 2018年10月よりTVアニメ第1期が放送された『ゾンビランドサガ』は、「ゾンビ×アイドル×佐賀県」という、異色の題材で瞬く間に話題を集めたオリジナル作品です。その人気はリアルLIVEやコミカライズなどが展開されるほどで、2021年4月にはアニメ第2期『ゾンビランドサガ リベンジ』がスタートしました。

 さらに2021年10月に行われたLIVEイベント「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ 佐賀よ共にわいてくれ~」では、『ゾンビランドサガ』の映画化も決定し、佐賀県出身の俳優・白竜さんと村井國夫さんによる映画化決定PVも公開されています。しかし、それから現在に至るまで、映画に関する続報はほとんどありません。公式X(旧:Twitter)でも制作進行の状況などは発表されておらず、ファンからも「本当に作っているのか……?」と心配されている状態です。

 また同シリーズを手がけているのが『呪術廻戦』や『チェンソーマン』などのヒット作を連発しているアニメスタジオ「MAPPA」であるため、ネット上では「MAPPAが人気になりすぎて『ゾンビランドサガ』に割く人手がなくなったんじゃないか?」と推測する声まであがっています。映画化の企画が無事に動いているのかどうかだけでも、知りたいところですね。

 その他、ファンをやきもきさせているという意味では、アニメ『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』も負けていません。同作は2007年10月に1stシーズン、2008年10月に2ndシーズンが放送された人気シリーズで、2022年には放送15周年を迎えました。

 2018年に10周年記念イベント「ガンダム00 Festival 10 “Re:vision”」が開催された際には、水島精二監督が自身のXで「新作、やりますよ!」とコメントしています。そこから今の今まで、ファンは『機動戦士ガンダム00』の新作を心待ちにしている状態ですが、いまだ新作に関する続報は公表されていません。

 なお「新作を作る」と宣言した翌日、水島監督は「00の新作、作ります。作りますけど、先ずはスケジュール調整からなのでかなり先になります。なんせ僕も数年先まで決まってる仕事があるので(笑)」ともコメントしており、当初から時間がかかることは予感されていました。またファンの話によると、2020年11月に開催されたガンダムカフェTOKYOのトークショーに水島監督が出演した際、「00の新作は7年後(2027年)くらい」とコメントしていたそうです。

 2027年といえば、同作のシリーズ開始からちょうど20周年にあたります。ここまで待ったからには、キリよく20周年で大々的に新作を公開してほしいというファンも多いのではないでしょうか。



画像は、劇場版『活撃 刀剣乱舞』ufotable描き下ろしティザービジュアル第2弾 (C)Nitroplus・DMM GAMES/「活撃 刀剣乱舞」製作委員会

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制作発表から5年間音沙汰なし?

『機動戦士ガンダム00』の場合は、あらかじめ制作が遅くなることが伝えられていましたが、ファンたちをもっとモヤモヤとした状態にし続けたアニメもあります。それが『活撃 刀剣乱舞』で、ほとんど情報がない状態が長らく続いていました。

 同作はオンラインゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』を原案にしたアニメ作品で、『鬼滅の刃』などでお馴染みのアニメスタジオ「ufotable」によって制作されています。2017年9月のTVアニメ最終回放映時には、劇場版の制作決定が告知されたものの、その時点からおよそ5年間も、主だった続報がありませんでした。

 しまいには「自然消滅したのではないか」といった疑念や不安も巻き起こりましたが、2021年12月に「ufotable」描き下ろしのティザービジュアルが公開、さらに翌2022年12月にはティザービジュアル第2弾が公開されます。

 ちなみにどちらもTVアニメの第1弾キービジュアルが発表された日と同じ、12月29日の出来事でした。今のところそれ以上の続報はありませんが、今年の12月29日には何が公開されるのでしょうか。そろそろキービジュアル以外の何かを期待したいところです。

 しかし思い返してみれば、制作発表から何年間も待たされるケースはざらにあります。2024年冬に公開予定の劇場版アニメ『魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』も制作発表されたのは2021年4月のことで、2023年9月にようやく公開時期が報じられました。『機動戦士ガンダムSEED』に至っては劇場版の制作が決定したのは2006年5月、そこから公開日が決定したのは2023年7月と、およそ十数年の歳月がかかっています。

 制作発表からまったく音沙汰がないのは不安かもしれませんが、こうした前例がある以上、必ず実現はしてくれるはずです。そう信じて、ほかの作品も心待ちにしていましょう。